2014.2.8 05:03(1/2ページ)

オール直球で抑えた!阪神・山本、55球で安打性わずか3球

初のフリー打撃で存在感をみせた山本(撮影・中島信生)

初のフリー打撃で存在感をみせた山本(撮影・中島信生)【拡大】

 阪神春季キャンプ(7日、沖縄・宜野座)呉昇桓に沸くブルペンを横目に、メーン球場でも今年の新戦力がベールを脱いだ。ルーキー左腕・山本が打撃投手に初登板。プロの打者と初めての対戦も、その投げっぷりは目を引いた。

 「一生懸命投げるだけでしたが、打者の反応は1球1球、気にしていました。思ったよりボールがいってたかな、と。打者が差し込まれていたので、よかったです」

 緊張の初投げでも、冷静に相手の反応を注視。さすが25歳の即戦力だ。1人目の俊介には26球、20スイングで安打性2。2人目の中谷には29球、24スイングで安打性1。すべて単打と、まともな打撃をさせなかった。

 しかも55球、すべて直球だ。「技巧派とか変則とか言われていますが、投手の基本は真っすぐ。真っすぐが通用しないと、どんな変化球を持っていても意味がないですから」とは頼もしい。

 1月の新人合同自主トレで「左キラー」と称された遠山奬志氏(現評論家)を彷彿とさせるブルペン投球を見せ、宜野座キャンプ帯同を勝ち取った。打者相手にもその片りんを披露し、視察に訪れた広島・井生崇光スコアラー(32)は「ブルペンも切れがあったし、そのままの投球だった。打者は差し込まれてましたね。貴重な左腕になるでしょう。加藤さんと競争という位置づけかな」と警戒を強めた。

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