NHK会長発言:改めて「取り消し」項目述べる 参院委

毎日新聞 2014年02月07日 19時38分(最終更新 02月07日 20時05分)

参院予算委に参考人として出席した籾井勝人NHK会長=国会内で2014年2月5日午前11時7分、藤井太郎撮影
参院予算委に参考人として出席した籾井勝人NHK会長=国会内で2014年2月5日午前11時7分、藤井太郎撮影

 NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は7日の参院総務委員会で、就任記者会見での発言のうち、個人的見解として発言を取り消したのは、従軍慰安婦問題▽特定秘密保護法▽靖国神社参拝▽番組編集権▽国際放送−−の5項目であることを明らかにした。慰安婦発言については会見当日に「取り消す」と述べたが、他は撤回範囲を明言していなかった。社民党の又市征治議員の質問に答えた。

 籾井会長は就任会見で「(特定秘密保護法は)通ったので、言ってもしょうがない」「(国際放送で)政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」などと発言していた。

 またNHK経営委員の百田尚樹氏と長谷川三千子氏の言動が物議をかもしている問題について、浜田健一郎・経営委員長は「個人の思想・信条の自由に基づく発言は妨げられるものではない。委員会の審議に影響を及ぼしてはいない」と述べた。【有田浩子】

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