謎に包まれた内閣府職員死亡 釜山の警察「足取り調査中」
【釜山聯合ニュース】韓国に入国した後、消息が分からなくなっていた日本の内閣府職員が北九州市の沖合で遺体で発見されたことについて、韓国・釜山の警察当局が対応に神経をとがらせている。同職員がソウルから釜山に来ていたのは確認されているが、日本へ出国した方法や経緯などは明らかになっていない。釜山警察庁関係者は「日本側から公式な協力要請がなく、捜査は行っていないが、職員の釜山での足取りについては調べている」と述べた。
同職員は先月6日、ソウルでゴムボートを購入し、同月8日、釜山駅付近のホテルでボートを受け取った。ホテルでは「アレックス」との偽名を使った。エンジンなどボート部品は釜山で購入したとされる。
釜山から日本へ密出国したとされ、警察と海洋警察当局は詳しい経緯を調査している。同職員は南北関係関連の業務を担当していたことから、韓国の情報当局も動いているようだ。
警察関係者は「職員が釜山に来た手段と理由は分からないが、日本側の捜査協力要請に備えるため、大まかな足取りは把握している」と述べた。海洋警察の関係者は「夜間に海岸で申告せず出港する小型のボートまでは分からない。移動経路について調べている」と伝えた。
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