古武術師範 松田竜次役 京本政樹さん
インタビューです!
Q『天誅』出演の話を聞いたときの印象は?
「僕は多分他の方よりこのドラマの話を聞いたのは早かったんです。西浦監督とは『あんみつ姫』(2008年、2009年フジテレビ系)以来お付き合いをしていまして、この企画が持ち上がって僕の名前が挙がった時点で、“京本政樹出動!”という命が下りました(笑)。『あんみつ姫』は僕のこれまでのすべてを入れ込んだ仕事だったんです。西浦監督は非常に研究熱心な方で、僕の見え方とか撮り方とかをいつも考えてくださるので、今回も“出動”と言われてすぐに決まりましたね。決まってからは、ご飯を食べに行ったときとかに、いろいろアイディアをとかを出させていただいています。手作り感のある作品に入れていただいてありがたいです」
Q台本を読まれていかがでしたか?
「ここ20年近く、こういう勧善懲悪な娯楽作品は少なくなっていますよね。昔は他局ですが僕の出演していた『必殺仕事人』とかあるいは『太陽にほえろ』みたいな作品が多かったんです。お家芸お家芸って監督は僕に言うんですが、例えば、このドラマの“天誅”“承知”みたいなシーンは、昔はよく撮っていましたね。いわゆるセリフ芝居ではなく目線芝居っていうんですけど、目で合図するとか目で怒りを表現するとか目でうなずくとか、そこから僕らは芝居の世界に入ったんです。最初のころは重要なセリフがあったわけでもなく、役としては手下の役で、様式美とか、けれん味とか学びましたね。今回のドラマにもそういう要素があるんですよ。天誅のしるしの付け方とかにもね。ピン子さんに“京本君、教えてあげなさい”と言っていただいて、指導させていただいています」
Qサナ役の小野さんについては?
「最初は面識もなかったので、年齢より落ち着いて見えるなと思いましたね。初めてお会いしたのは彼女の殺陣の稽古を見てもらいたいと監督からまた出動命令(笑)があった時。その時はまず、受け身の取り方とか、基礎的なことを伝授させてもらいました。あとは主役ですので、具体論ですよね。鏡をカメラだと思ってパッと振りむいた瞬間の形とか目の運びとかがどうすれば格好良く見えるかとか…。アクション監督の教え方ではないですね、僕の教え方は実践的なので。ですから今回のドラマは監督とプロデューサーと共に作り上げたというか、出演者ですがスタッフの一員のような気持ちでやっています」
Q小野さんのその後の成長はいかがですか?
「最初はぶっちゃけ大丈夫かなというところから始まったんです。アクションも初めてだし、主役も初めてだし、その中で“決めごと”を演じるのは大変な努力だと思います。今24歳ですか?振り返ると僕が24歳の時は、『必殺仕事人』で“組紐屋の竜”を演じていましたが、それより前7年くらいは先輩にどなられながら、下積みを経験した上での役でした。彼女は数週間でそれをやらなくてはならなかったのですから。彼女の努力と監督の作りこみはすごいと思いますね、監督の彼女の生かし方はすごい!サナが格好良くないとこのドラマはだめですからね」
Q撮影現場の雰囲気はいかがですか?
「今日撮影したシーンに、“サナ、天誅”“承知”の場面があったんですが、ピン子さんは非常に実地的なキャッチボールとして小野さんに教えていましたね。“サナ、天誅”って剛速球でピン子さんが言うんです。すごい迫力で。その場合はサナはドンって受け止めた感じで“承知”って言わないとダメなんですよ。その逆もありね。芝居のフットワークみたいなものかな?舞台経験があると生きるんだけど、このキャッチボールをどう受けるのかが重要なんです。そんなことを今、小野さんは一生懸命ピン子さんから教わっています。これってすごいことだと思いますね。僕も昔現場で多くの諸先輩方から色々なことを教わりました。大川橋蔵さんからは、ろうそくの吹き方ひとつから全て教わりましたね。ほおを膨らまさず、フッと吹くと格好いいんですよ。あと、今回は兄弟(柳沢慎吾さん)ともなぜか一緒なんです(笑)。バラエティとかで見せている僕たちのコンビの面白さを生かしたお芝居を見たい人もいると思うんですよね。その期待も裏切らないように、1時間の中に1〜2カ所はそういうシーンを入れてお互いが生きるように演じていきたいですね」
Q古武術師範・松田竜次役について
「剣術を使った古武道という形ではちょっとやっていたことがありますが、古武術介護は今回が初めでです。すごく興味のあることを現場で撮影しながら実際に習っているって感じですね(笑)。派手ではないんですが、すごく理に叶っているんですよね。小さい力で大きなものを動かす感じとか…。(Q衣装もカッコイイですね)実は、衣装は自前なんです。革ジャンもパンツもキラキラの服も、役のイメージに合うものを見つけちゃったんでつい買っちゃいました(笑)。仕置のシーンの時に革ジャンを着るのは、身を守るうえでも実は理に叶っているんですよ。手袋もね。マフラーは実はアイディアの元は中村主水です(笑)。仕置に行くときに、顔を見られたらまずいので、やっぱりマフラーですよね。あったかいし(笑)。(Qアクションもかっこいいです)アクションについては、現場でアイディアを出させていただいてどんどん膨らんでいっている感じですね」
Q番組の見どころメッセージを!
「中高生や主婦の方、みなさんに面白いって言ってもらいたいよね!こういう番組が少しでも面白いって受け入れてもらえるとドラマの“ふり幅”が大きくなると思うんです。映像社会の中には、例えばハリウッドでも作品に“ふり幅”があるじゃないですか。でも最近のドラマはその幅が小さくなってきている…、もし幅が広がって、こういうドラマが好きで役者を目指してくれる人が出てきてくれたら、僕は今、ピン子さんに“本家”って呼んでいただいていますが、なにか、自分が亡くなった大川橋蔵さんや藤田まことさんなどの先輩方から伝授されてきたものを後輩に伝えることができると思うんです」
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