同著者の「花鳥風月シリーズ」第一巻『蒼空時雨』の10年前を描いた物語です。
この作者の著作は全部持ってるんだけど、みんないわゆる青春群像小説ってやつです。
登場人物の心情が繊細に描かれる一方で、ハイパーリンクの多用や、多数の伏線が物語終盤に向かう緻密さなど、読み応えもあるのが特徴。
大切なものを守るため、日常からの逃避行を決意した四人の高校生。
青春に翻弄される彼らは、ひと夏の逃避行の果てに何を失い、何を見出すのか…。
青春時代はまるで、監獄の中の楽園だ。(本文より)
誰もが曲がり、歪み、疑い、見下し、嫌い、嫌われ、幻滅するこの時期に、それでも見つけた大切なものに見えなかった想いを見つけ、それを守るため時にはその想いを仕舞い込む。
そんなお話でした。
主人公・紀橋朱利(きのはし しゅり)の行動が、台詞の一つ一つが、ただ一点の想いに集約されていく様子はこの著者らしい展開で、読んでて切なくなります。
本の感想を人に話すときには、本文の内容の解説、紹介に終始するとかえって聞く方は興味なくしてしまいます。
そのため、上記のように内容はあらすじ程度に留め、自分の経験や体験を織り交ぜて簡潔にまとめるのがコツです( `・ω・´) ドヤ
また、その際あからさまなもの以外に本文からの引用を忍ばせるとかっこいいです( `・ω・´) ドヤ
………これじゃあらすじわかんねぇよ!って人は公式サイトへ笑
そんなわけで今日の一曲は、本作『INNOCENT DESPERADO』とリンクする楽曲、秋赤音の「花弁」を↓
I love you
↓
①死んでもいい
②月が綺麗ですね
どっちも風流だね。