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事件
【東日本大震災】地震動の継続時間は200秒以上 阪神や中越の7~10倍超 国交省の検討委員会
2011.5.27 18:52
[地震・津波・地球科学]
東日本大震災による揺れの継続時間は200秒以上で、阪神大震災や新潟県中越地震の7~10倍以上の長さだったことが27日、分かった。国土交通省が同日開催した鉄道建造物の耐震基準についての検討委員会で公表された。
国交省によると、独立行政法人「防災科学技術研究所」が東北新幹線の沿線に設置していた地震計の記録を分析したところ、東北から関東の広範囲にかけて揺れは200秒以上続いており、平成7年の阪神大震災や16年の新潟県中越地震の20~30秒と比べて長時間続いたことが判明した。
東北地方では揺れが始まってから40~50秒後と80~90秒後に揺れのピークが来ており、栃木県より南方ではピークは1回(約150秒後)だった。地震を引き起こしたとされる大きな断層の滑りが発生した領域が複数あったためという。
宮城県栗原市で最大2000ガル(ガルは地震の加速度を表す単位)以上を計測するなど、広範囲で強い揺れを観測したが、昭和58年以降に耐震基準が強化されてから建設された新幹線や在来線の高架橋や橋梁(きょうりょう)には、被害がなかったことも報告された。
国交省は今後、地震動の詳細な分析を進める方針。
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