小松工業高校マテリアル科三年の北村元統(あさと)君(17)=白山市北成町=が、色に関する知識や技能を問う色彩検定一級に一発合格した。二〇一三年度の合格率は35%で、高校生は全国で七人だけの難関。「知識が通用すると分かってうれしい」と喜んでいる。(木村春毅)
色彩検定は、文部科学省後援の技能検定で、三〜一級がある。大学や専門学校の学生をはじめ、ファッションやインテリア、工業製品のデザイナーなど社会人も受験。一級は色彩調和論や心理的効果、光との関係など幅広い知識を問う一次試験と、二百色のカードから条件に合う色を選ぶ二次(実技)試験がある。
昨年十一月に一次試験を合格してから毎日二、三時間実技の勉強をしてきた。練習問題を解いたり分からないところを学校で質問し、「楽しく勉強してきたので、落ちても無駄にはならないと思っていた」と振り返る。斉藤美穂子教諭は「進学も決まった時期に、計画性を持って頑張れたところがすごい」とたたえる。
就学前から絵が好きで、色に興味があったという北村君は、専門学校へ進学する。
ファッションのテレビ番組を見た母親の「こういうふうにやってほしいわ」のつぶやきからメークや服に携わる仕事を目指すようになり、「母をメークするのは夢の一つ。親孝行になると思う」と話している。
この記事を印刷する