関東の平野部でもまとまった積雪のおそれ2月7日 19時04分
強い寒気と低気圧の影響で、8日にかけて西日本と東日本の太平洋側で風が強まって雪が降り、平野部でもまとまった積雪となるおそれがあります。気象庁は「東京の都心などでは去年1月を超える大雪になるおそれがある」として、大雪や暴風への警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、上空の強い寒気と九州の南にある低気圧の影響で西日本では雨や雪が降っています。これから8日にかけて、低気圧は発達しながら本州の南岸を北東へ進み、8日の夜には関東の南海上に達する見込みです。
西日本や東海では8日にかけて、関東では8日未明から、それぞれ広い範囲で雪が降り、平地でもまとまった積雪となるおそれがあります。
8日の夕方までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで、▽中国地方で50センチ、▽関東甲信と近畿で40センチ、▽四国、東海、山口県で30センチなどと予想されています。
また、関東の平野部では、8日の夕方までに、多いところで20センチの雪が降り、東京の23区でも15センチの雪が降り、その後も雪が続く見込みです。
8日の午後は東日本の太平洋側で風も強まり、最大風速は関東と東海の陸上で18メートルから20メートル、近畿と東北の陸上で13メートルから15メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達する見込みです。また、関東と東北の沿岸では、波の高さが7メートルと大しけになる見込みです。
気象庁の内田裕之主任予報官は7日夕方記者会見し、「東京では去年1月14日を超える大雪となるおそれがある。低気圧が発達するため、暴風や高波にも警戒が必要だ」と述べました。
気象庁は、大雪や暴風、高波に警戒するとともに、路面の凍結や交通機関への影響などに十分注意し、無理な外出は控えるよう呼びかけています。
関東 16年ぶりの大雪のおそれ
8日、関東地方では積雪が去年1月の大雪を上回って16年ぶりの大雪となるおそれがあるうえに、暴風も吹き荒れる見込みで、交通機関などに大きな影響が予想されます。
去年1月14日、関東地方では昼前から雪が降り始め、夜にかけて広い範囲で降り続きました。
▽横浜市では積雪が一時、13センチに達したほか、▽東京の都心と千葉市でも8センチの雪が積もりました。
関東の各地では高速道路が通行止めとなったほか、雪で車が動けなくなったりスリップ事故が相次いだりして渋滞が発生しました。鉄道も各地で運転できなくなりました。
8日、東京の都心で積雪が10センチ以上となった場合は、16年前の平成10年1月以来となります。
東京の都心では、平成10年1月の8日から9日にかけて雪が降り、積雪が一時、15センチとなったほか、1月15日にも再び雪が降って積雪が16センチに達しました。
当時、東京・小平市では雪の重みで車庫の屋根が押しつぶされて男性が死亡したほか、埼玉県内では雪下ろしをしていた人が転落するなどの事故が相次ぎました。
8日は低気圧の影響で雪だけでなく風も強まり、交通機関に大きな影響が予想されるため、気象庁は無理な外出は控えるよう呼びかけています。
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