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【新・悪韓論】韓国のゴミ餃子事件「日本と米国向けに充てた」で沈静化の仰天

2.6
 ソウルのレストラン(いわゆる洋食屋)で、韓国風焼き肉ではなく、米国風ステーキを頼んだところ、キムチではなくタクアンが一緒に供されたのにビックリした経験がある。

 別の洋食屋でスパゲティを注文したときもタクアンが付いてきた。

 韓国では、しばしば「日帝が持ち込んだもので良かったのはタクアンだけだ」と、笑い話で言われる。それだけタクアンは韓国の日常の食生活に入り込んでいる。

 といっても、日本のような「3年漬け」といった名品は存在しない。塩漬けしたダイコンを、毒々しい黄色に着色したものばかりだ。今日、一流ホテルのレストランで食べる洋食には、さすがタクアンは付いてこないが、なぜ洋食にタクアンなのか。

 日帝時代を知る古老に尋ねたことがある。

 「洋食そのものが、日本から伝えられて広まったからさ。同じころに日本の漬物として広まったタクアンが、洋食の添え物になったわけだ」

 ただ、韓国でのタクアンは、決して洋食の添え物になるだけではない。

 例えば、キムパップと呼ばれるのり巻き。安物のキムパップの中に入っているのは、ほとんど例外なく、みじん切りにしたタクアンだ。

 のりも、のり巻きも、例の「ウリジナル」(韓国人が『韓国発祥』と主張する文物)に入っている。

 のりの起源については長くなるので省くが、のり巻きについては1945年に「日帝用語追放」の一環として「キムパップ」なる新造語が登場した歴史がある。しかし、88年のソウル五輪の時にも「ノリマギ」と呼ぶ人々がいた。95年になり、「国語醇化運動」の中で「ノリマギ」がやり玉の1つになり、ようやく「キムパップ」の名称が行きわたったのだ。

 「のり巻きは韓国人が考え出した」と主張する人は、20年とたっていない「国語醇化運動」の歴史も忘れているのだ。それにしても、タクアン入りキムパップを食べながら、ウリジナルの主張かね。いや、タクアンが「ウリジナル」入りするのも時間の問題かもしれない。

 韓国では、餃子(韓国語では『饅頭=マンドゥ』)のアンの中にもタクアンを少量入れることは、2004年になって知った。

 「ごみ餃子事件」が発覚したからだ。工業団地のごみ捨て場に投棄してあった、出来そこないのタクアンを、餃子メーカーが拾ってきて、切り刻んでアンの中に混ぜ込んだ。そうすると、歯応えが良くなるそうだ。

 「ごみ餃子」は大騒ぎになったが、メーカー社長が「その分は、日本と米国向けに充て、国内販売には回していない」と発言すると、鎮まってしまった。

 一体、何という国なのだろうか。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。
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