従軍慰安婦問題:別所大使「話し合い解決を」韓国紙1面に
毎日新聞 2014年02月07日 11時24分(最終更新 02月07日 11時45分)
【ソウル大貫智子】7日付の韓国紙・東亜日報は、別所浩郎・駐韓大使のインタビューを1面トップで掲載し、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「韓国との話し合いを通じて解決策が見つかることを期待している」と述べたと報じた。また、青瓦台(大統領府)関係者が別所大使の発言を評価し、日本が誠意ある態度を見せれば、3月にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットでの日韓首脳会談開催も検討可能だとの考えを示したと伝えた。
別所大使はインタビューで「日本政府は慰安婦(問題)の存在を否定したことはない」と強調。これらの発言について、韓国政府当局者は「(1965年の日韓請求権協定で解決済みとの)これまでの日本の立場から一歩踏み出した」とみていると報じた。
ただ、日本大使館側は毎日新聞の取材に「従来の日本政府の立場と同じ見解を示したもの」として、踏み込んだ内容ではないとしている。