橋下市長:辞職願を提出 大阪都構想打開で出直し選出馬へ

毎日新聞 2014年02月07日 12時01分(最終更新 02月07日 13時00分)

木下吉信・大阪市議会議長(右)に辞職願を提出する橋下徹大阪市長=大阪市北区で2014年2月7日午前11時50分、小松雄介撮影
木下吉信・大阪市議会議長(右)に辞職願を提出する橋下徹大阪市長=大阪市北区で2014年2月7日午前11時50分、小松雄介撮影
橋下徹大阪市長が提出した辞職願=大阪市北区で2014年2月7日午前11時53分、小松雄介撮影
橋下徹大阪市長が提出した辞職願=大阪市北区で2014年2月7日午前11時53分、小松雄介撮影

 大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)は7日、木下吉信市議会議長に辞職願を提出した。自ら提唱する大阪都構想が事実上頓挫した事態を打開するため、出直し選に出馬する。選挙日程は「3月2日告示、16日投開票」や「9日告示、23日投開票」で調整されており、2月8日に市選挙管理委員会が決める。

 橋下氏は木下議長に、都構想の制度設計をする法定協議会が正常に機能していないと主張し、「メンバーを代えるために有権者に信を問う」と説明した。辞職願は15日付。14日の市議会に諮るが、議会は「市長の職務を果たすべきだ」などとして同意しない方向で調整している。その場合、地方自治法の規定で、辞職願を提出して20日後の27日に退職扱いとなる。選挙日程には影響しない見通しだ。

 出直し選に公明、自民、民主の各党は対立候補を擁立しない方針で、擁立に含みを残す共産党も他党と歩調を合わすか調整している。

 また、反対論を唱える野党を法定協から排除する橋下氏に対し、自民党の石破茂幹事長は7日午前の記者会見で、「地方自治は二元代表制を取っている。全て市長の判断通りに動くということではない」と批判した。【茶谷亮、村上尊一】

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