人間というのは弱い生き物であり、特定秘密保護法はその弱さにつけ込むものだ。
官僚にも志の高い人はいる。国民のために政府の秘密を暴こうと思うこともあるだろう。でも彼らには家族も友人もいる。懲役十年が頭にちらつけば、周りへの迷惑を恐れて行動が鈍ってしまう。周囲の雰囲気にも流される。官僚に無言の圧力をかけるのが怖い。
この法律は市民を監視する公安警察の権力を拡大する作りにもなっている。私は軍事独裁政権時代の韓国に留学していたとき、デモ隊の横を歩いただけで警察官に呼び止められ、有無を言わせず身分証明書を要求された。恐怖を肌で感じた。日本もそうなっていくのではないか。
即座に生活に影響は出なくても、無言の圧力によって、気づかないうちにゆっくりと物が言いにくくなっていく。われわれ表現者が最初に苦しくなる。表現のための下調べにさえ応じてもらえなくなったり、自ら規制をかけてしまったりするかもしれない。
社会がどうなるかを先読みし、人々に分かりやすく示すのが表現者だ。主宰する劇団では毎年この時期、サンタの存在や仕事を面白おかしく議論する劇を公演しているが、秘密保護法の要素を入れることも考えている。例えば、サンタがプレゼントを配るため(特定秘密を知る)政府高官の家に入るのは罪か。権力の問題を命懸けでちゃかすのが使命だ。
安倍晋三首相は記者会見で「時間をとって説明すべきだった」と反省したが、だったらちゃんと国会で審議すべきだった。今からでも世論の力で廃止させる可能性は十分ある。
ひらた・おりざ 1962年生まれ。演出家。劇団「青年団」を主宰。大阪大教授。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/iwaneba/list/CK2013121602100010.html
今回の特定秘密保護法案に関する報道で、ワタシが一番感じたのは、マスゴミの愚昧さです。
何度も書いているけど、この特定秘密保護法案には結構問題もあって、本来この種の法案を絶対必要と言っている青山繁治氏等保守派のジャーナリストも、修正が必要性は訴えて居ました。
しかし朝日や毎日や東京新聞その他テレビなど馬鹿メディアは、ひたすら迷信的反対論を喚き散らすばかりで、議論も何もできない状況でした。
社として反対と言う旗幟を鮮明にするのは良いけれど、少なくとも報道機関であれば、まずこの法律の概要ぐらいきちんと報道するべきだと思うのですが、そう言う事も全くありませんでした。
ただもう上の東京新聞の記事のような妄想による反対論ばかりを延々と書きつづけたのです。
そして余りの妄想が後で問題にならないように、自社の記者ではなくこの手の「表現者」つまり電波芸者と或は幇間に書かせるのも特徴です。
それでこの手のマスゴミご用達の「表現者」を見ていてつくづく情けなくなるのが、高学歴者の知性のレベルの低さです。
この「表現者」、何と大阪大学の先生なのですね。
並の高校生よりもずうっと立派に英語や数学を勉強して、大阪大学に入学した挙句に、こんなパープリンの妄想家の授業を受けなきゃなら何て!!
これじゃせっかくの上等なアタマを台無しにするために大学に行くみたいなものです。
大学がこんなんだから馬鹿マスゴミの妄想報道に煽られた、馬鹿学者が3000人だか特定秘密保護法案に反対の署名をしたそうです。
ところでこの先生達、ホントにこの法案の中身を知っていたのでしょうか?
そう言えば60年代、そして70年代に安保反対の学生デモが吹き荒れた時も、参加者の東大生や京大生の殆どは実は安保条約の内容を知らなかったと言います。
その人達が今は大学教授の年齢ですから、馬鹿は死ななきゃ治らないと言うのは真理なのです。
それにしてもこういうのを見ていると「知性」って何でしょうね?
我々低学歴の一般庶民にとっては、法律なんて面倒で小難しい物は良くわからない、だからちゃんと内容を理解できないで感情論でだけで賛成、反対を論じるのはまあ仕方がないと思います。
しかし高学歴の知識人がそれではだめでしょう?
高学歴なら読解力も一般知識も庶民とは比べものにはならないはずで、どんな面倒な文章もちゃんと読んで、その上で物事を論じるべきではありませんか?
ところが現実の世界では、全く逆で高学歴の自称知識人が、率先して感情論だけで反対!!反対!!と狂乱絶唱して、我々低学歴の庶民が呆れてそれを見ている状況です。
理性をドブに捨てたのは、或は理性なんてモノは最初からなかったのは、庶民ではなくコイツラ自称知識人、或は表現者wだったのではありませんか?
そしてこれは特定秘密保護法案に関する報道だけではありません。
原発報道もそうでした。
福島第一原発の事故以来、それまで地球温暖化阻止に賛成して、原発大増設の民主党を支持していた連中が、こぞって原発反対を喚きだしました。
そして今回と同じ妄想による放射能の恐怖を煽ったのです。
オマイラ高校の物理を忘れたの?
現実の問題から反対する人達となら、そのような人達の意見を聞く事は大変有益だし、また反対派と賛成派が話合う事で問題の解決は可能です。
しかし最初から現実を見る意思がなく、只妄想を膨らませて「絶対反対!!」を喚き続ける人間との話し合いなど不可能です。
ところが彼等は愚昧な狂気に駆られている故に、まさに狂気の反対をするのだから始末の悪い事この上なしです。
そしてその愚昧な人間達が高学歴知識人を名乗るのですから救いがありません。
知性って何でしょうね?
ファンマンが自伝で書いていました。
彼が科学の教科書の選定委員に選ばれた時、彼は対症になる教科書数百冊を全部読んだのですが、他の委員たちは全く読んでいなかったので大変驚いた、読まないどうやって選定する気なんだ?と・・・・。
他の委員達もファインマン同様有名な大学教授や知識人とされる人達ばかりだったのですけどね。
尤もファインマンのようにノーベル物理学賞を二度受賞した人はいなかったけれど。
所詮自称知識人と言っても、こんなモノでしょうか?
最後に特て秘密保護法案の概要を貼って置きます。
2チャンで拾いました。
■自民党が例示した特定秘密の4分野18項目■
●防衛●
・防衛、警備などに関する計画
・防衛に関し自衛隊が収集した画像情報
・自衛隊が通信内容を秘匿するために用いる暗号
・潜水艦のプロペラの材質や形状、戦車などの装甲厚
・誘導弾の対処目標性能、潜水艦の潜水可能深度
●外交●
・領域の保全に関する外国との交渉のための対処方針
・北朝鮮による核・ミサイル・拉致問題に関するやり取り
・外国が弾道ミサイルを発射した場合にとる措置の方針
・特定の国の外交方針について友好国政府から提供を受けた情報
・公電に用いる暗号
●スパイ防止●
・外国からの不正アクセスによる政府機関の情報窃取防止のための防護措置
・大量破壊兵器関連物資の不正取引を防止するための計画
・外国の情報機関から提供を受けた大量破壊兵器関連物資の不正取引に関する情報
・情報収集活動の情報源
●テロ対策●
・重要施設警備の実地計画
・重大テロが発生した場合の治安機関の対処方策
・外国の情報機関から提供を受けた国際テロ組織関係者の動向
・情報収集活動の情報源
これでどうやってサンタクロースを逮捕するんでしょうね?
このエントリーに貼った写真は我が家の近所の公園です。
本当にサンタクロースの家がありそうな景色でしょう?
リアルクリスマスカードの景色は現実に存在するけれど、サンタクロースを逮捕するような法案は、妄想と迷信の世界にしか存在しないのです。