ブルペンで投手陣を見る楽天の星野監督(藤原進一撮影)
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沖縄・久米島でキャンプ中の楽天・星野仙一監督(67)は6日、開幕投手の立候補制を導入する方針を明かした。自ら手を挙げる者しか、名誉を授かることはできない。能力だけでなく、熱意も選考材料に入る『開幕総選挙』だ。
意思あるところに道はある。現時点での開幕投手候補を聞かれた闘将はニヤリと笑った。「投げたいヤツは俺に言ってこい! 投げさせたる」。昨年はエース田中がWBCの疲労で開幕を回避。やむをえずルーキーだった則本に白羽の矢を立てた。
期待に応えて新人王を獲得した則本が今季も大本命であることに変わりはない。ただ、すでに指揮官が「選択肢に入っている」と明言したルーキーの松井裕に加え、高卒2年目の森、2軍でじっくりと調整している日本シリーズMVPの美馬ら候補は多士済々。それならば、立候補する意欲を買いたい−というのが、星野監督の考えだ。
もちろん、一定の条件は付く。「よっぽど、俺の考えと違わなければ、だよ」と指揮官。立候補は自由だが、先発ローテに加わることのできないレベルでは選考対象から除外される。
24勝無敗の絶対エースが抜け、先発陣にとっては大きなチャンスが目の前にある。さらに、開幕投手まで立候補制を導入して門戸を拡大。3月28日、西武ドーム。何人の投手が手を挙げるのか、注目だ。 (井上学)
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