国防

あまりに違いすぎる日本と中国・韓国の常識韓国は信頼できる自由の砦たり得るか~日本と全く異なる韓国の価値観を検証する

2014.02.06(木)  森 清勇

 楊潔篪前外相は2012年9月の国連総会で演説し、日中関係の悪化について「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土であり、日本がこれを盗み取り、占拠していることが根本原因だ」と述べ、「戦後の国際秩序への挑戦だ」と非難した。国際秩序を蔑ろにしているのは自国であるにもかかわらず、いかにも日本が悪者であるかのように平然と語り、何ら恥じることもない中国的倫理である。

 韓国は物品役務相互提供協定(ACSA)という軍事に関わる協定を、日本を反故にして中国と締結する意思を見せた。限りなく中国的倫理で行動していると言っていいだろう。

韓国は価値観を同じにするのか

 李明博前大統領の暴言・暴挙で、改めて韓国(北朝鮮も含めて朝鮮と言ってもいいだろう)とはどんな国かを、一から徹底的に知る必要があるという思いにかられた。

 そして、呉善花氏の『スカートの風』シリーズをはじめ、金完燮(キム・ワンソプ)、李榮薫(イ・ヨンフン)、韓昇助(ハン・スンジョ)、崔基鎬(チェ・キホ)氏ら韓国人、並びに黒田勝弘氏やイザベラ・バード、グレゴリー・ヘンダーソンなど日欧米人の著作に眼を通してみた。

 特に、イサベラ・バードは朝鮮旅行した後で日本、それも奥地と見られていた東北地方を旅し、新鮮な感覚で比較検証できただけに、受けた印象は鮮烈であった。バードに限らず、来日した多くの外国人が泥棒もいなければ嘘もつかない正直な日本(人)を体験的に感じ、朝鮮半島の行状を考究している。

 日本で活躍する呉氏自身、罵られ祖国への入国を禁止されてきたし、氏が歴史の真実と推奨する書や論文を書いた上記韓国人らは裁判にかけられたり、軟禁され、また出国禁止になり、中には名誉教授を剥奪され、学会や論壇から抹殺された者もいる。

 他方で、日本の文化・伝統を理解することもなく、出鱈目と曲解の羅列でしかない『悲しい日本人』(田麗玉著)は100万部のベストセラーになり、著者は後に国会議員にもなった。自国を美化するために日本を貶める典型で、まさしく愛国虚言の極みである。

 もっと身近に朝鮮について知る方法はテレビで韓国の歴史ものを見ることである。「宮廷女官チャングムの誓い」に始まり、「イ・サン」「千秋太后」「ケベク」、そして現在は「トンイ」と続いている。現代ものでは漢江の繁栄を扱った「ジャイアント」などもあった。

 こうしたテレビドラマは日本人が作ったものではなく、言うまでもなく韓国人による制作である。ストーリーの中では、歴史もの現代ものを問わず、裏切り、寝返り、虚言、保身、告げ口、脱走、(王の)蒙塵、政治家たちの陰謀、闇金融などが際限なく繰り返され、いい加減にしてくれと言いたくなるものばかりである。

 きらびやかな衣装に目を奪われてしまうが、黄文雄氏などによると、ごまかしもいいところで、李氏朝鮮では色彩はほとんどなく、全く素朴であったそうである。

 そうしたごまかしは見る人を引きつける手段としては許…
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