国防

あまりに違いすぎる日本と中国・韓国の常識韓国は信頼できる自由の砦たり得るか~日本と全く異なる韓国の価値観を検証する

2014.02.06(木)  森 清勇

 李氏朝鮮で小中華を名乗っただけあって、科挙や纏足は言うに及ばず、大中華のあらゆる負の文化も引き継いだことが歴然である。

 韓国兵がベトナム女性をレイプして生まれたライダイハン(混血児)が、正確な数字は分からないが最大で3万人いるとも言われている。レイプされたベトナム人女性はこの何百倍、何千倍にも及ぶと言われる。

虚言を恥じない原点

 鄧小平が共産国家資本主義社会に舵を切った時、指導部や人民を納得させるために言った言葉が「白猫でも黒猫でもネズミをとる猫はいい猫だ」というものであった。何が共産主義の本質かにはかかわりなく、カネ儲けができればどんな手段でもいいではないかというのである。

 白が黒になるだけでなく、善悪も真偽も転倒してしまうのが老荘思想(道教)である。道教では倫理観の転倒が簡単に起きる。南シナ海の島嶼や尖閣諸島を中国の「核心的利益」と言い募るのも、国際法に基づく倫理観の放擲(ほうてき)転倒からきている。

 『列子』に精神倒錯症に罹った者の話がある。白を見て黒と言い、香をかいで臭いと言い、甘いものを嘗めて苦いと言う具合に、言うことなすこと、一切倒錯していないものはない。

 ある時、知人がその父に、魯の国に大家が多いから、行ってみたらどうかと勧めるので、父親はその気になって出かけた。途中で老子に会ったので病状を話すと、老子はどうしてその子が精神倒錯だと分かるのかと聞く。

 もし天下の人間がその心悉(ことごと)くお前の倅のようなら、お前の方がかえって変なことになろう。本当のことは誰にも分からない。俺の言葉だって違っているかもしれない。魯の大家なんて迷える最たるものだ、と言うのである。

 また、中国人は長い歴史の中で、ずっと儒教の思考体系に浸ってきた。徳目として「忠孝礼仁」に加えて「避諱(ひき)」があるという。避諱は「避ける」意味と「隠す」意味があり、隠す方が強いそうである。

 『論語』に、他人の羊を盗んだ父親を告発した子を某氏が「正直な人」と言ったのに対し、孔子は「私は正直な人とは思わない」と答えている。なぜなら「父親は息子のために隠し、息子は父親のために隠す。こうであってこそ本当の正直です」というのである。

 中国の国防白書は、軍事力の増強は平和目的で覇権的行動のためではないと書いている。本音を隠し、嘘の宣伝を堂々とやっている。

 中国が覇権を握った暁には、平和目的の軍事力であったものが、中国人民だけでなく、世界の人々を塗炭の苦しみに追いやっても、中国の共産党指導部だけは優雅な生活を送るのが正しい倫理になるかもしれない(現に、中国ではそうなっているようである)。

 楊潔篪前外相は2012年9月の国連総会で演説し、日…
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