中国:NHK経営委の南京発言を批判
毎日新聞 2014年02月06日 00時16分
【北京・工藤哲】中国外務省の洪磊(こう・らい)副報道局長は5日、NHK経営委員を務める作家の百田尚樹氏が東京都知事選での演説で南京大虐殺はなかったなどと持論を展開したことについて、「南京大虐殺は日本軍国主義による残虐な行為であったことは国際社会で既に定着した認識となっている。日本国内の一部が歴史を覆い隠そうとしたり、歪曲(わいきょく)したりすることは人類の英知への公然たる挑戦で、国際社会は強く警戒すべきだ」と批判する談話を発表した。
また、「日本は責任ある態度で歴史問題を適切に処理し、実際の行動でアジアの隣国や国際社会の信用を得るべきだ」と指摘した。
国営中国中央テレビ(CCTV)は5日、NHKの一連の人事について「安倍首相の(保守的な)カラーに満ちている」などと批判的に伝えた。