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亀田ジム、会長ら資格はく奪なら提訴も

会見した亀田ジムの代理人を務める北村弁護士
会見した亀田ジムの代理人を務める北村弁護士

 IBF世界スーパーフライ級王者・亀田大毅(25=亀田)が昨年12月の統一戦で敗れながら王座を保持した問題で、同ジムの代理人を務める北村晴男弁護士が6日、都内で会見を行った。今日7日、日本ボクシングコミッション(JBC)から、亀田ジム会長らのライセンス更新を認めない処分を下される見込み。同弁護士はJBCに再審議を要請した上で、処分が覆らない場合は無効を求めて提訴する姿勢を示した。

 約1時間に及んだ会見で、北村弁護士は徹底抗戦の構えを示した。「ライセンスの更新を認めないという重大な処分を下した場合、無効な処分だと裁判所で争う。名誉毀損(きそん)と、営業損害を請求せざるを得ない」。JBCが7日に発表する見通しの、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネジャーの事実上の資格剥奪処分をけん制した。

 発端は対戦相手が体重超過で失格となった昨年12月の試合だ。IBFの立会人を務めたタッカー氏が、試合前日の会見で「大毅が敗れた場合は王座は空位」と発表も、試合後に見解を一転。JBCは、亀田陣営が勝敗に関係なく王座にとどまることを知っていながら、事前に公表しなかったことを問題視していた。

 この点について、北村氏は「(負けても王者という)ルール会議の内容を、試合前に知らせなかったことが混乱を招いたことは事実」としながらも、同会議に出席した亀田陣営の3人が、IBFの前日会見に立ち会っておらず、試合当日の報道も認識していなかったとし、故意ではなかったと説明した。

 一方で、JBCの担当者が「ルール会議の中で、通訳を介してタッカー氏から『大毅が敗れた場合は空位になる』と説明を受けた」と話していることを、同通訳に確認した上で「虚偽の事実を述べている」と言い切るなど、JBC側の問題点も指摘した。

 ライセンスの停止、取り消しなどの処分が下された場合、亀田ジムは活動停止となり、3兄弟が国内で試合をするためには、新たな会長、マネジャーを置くか他ジムへ移籍するなどの措置が必要になる。処分に不服の場合は、14日間以内に再審議要求を出すことが認められている。事態は長期化する可能性も出てきた。

 [2014年2月7日9時33分 紙面から]

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