やっと退任 ソニー ストリンガー氏が手にした70億円
2013年5月9日 掲載
8年間で残したのは巨額赤字とリストラ
やっと厄介払いできたという感じか。8日、ハワード・ストリンガー取締役会議長(71)の退任をソニーが発表した。ストリンガー氏は05年、ソニーで初めての外国人の会長兼CEOに鳴り物入りで就任。ところがやることなすこと失敗し、ソニーを壊滅状態にしてしまった。
「中核事業であるテレビ事業はCEO就任後、8期連続の赤字。最終損益もこの4年間連続の赤字。CEO在任最終年度の12年3月期決算は、4566億円という巨額赤字を出しています。もともとはアメリカのテレビ局CBSの局員ですから、モノ作りや電機メーカーの経営はシロウト。大赤字に陥ったのは当然の結果といえます」(アナリスト)
改めて驚かされるのは、そんなストリンガー氏が受け取っていた巨額の報酬だ。例えば、10年度の役員報酬は8億6300万円。内訳は基本報酬が2億9500万円、業績連動報酬が5000万円、さらにストックオプション(自社株購入権)分が5億1800万円という具合だ。09年度も8億9100万円。08年以前の報酬は公表されていないが、この8年間に、ざっと70億円前後を手にしたと推定される。
「中核事業であるテレビ事業はCEO就任後、8期連続の赤字。最終損益もこの4年間連続の赤字。CEO在任最終年度の12年3月期決算は、4566億円という巨額赤字を出しています。もともとはアメリカのテレビ局CBSの局員ですから、モノ作りや電機メーカーの経営はシロウト。大赤字に陥ったのは当然の結果といえます」(アナリスト)
改めて驚かされるのは、そんなストリンガー氏が受け取っていた巨額の報酬だ。例えば、10年度の役員報酬は8億6300万円。内訳は基本報酬が2億9500万円、業績連動報酬が5000万円、さらにストックオプション(自社株購入権)分が5億1800万円という具合だ。09年度も8億9100万円。08年以前の報酬は公表されていないが、この8年間に、ざっと70億円前後を手にしたと推定される。