あまり目立たない伊藤隼。奮起せよ!!【拡大】
ごっそりと沖縄に連れてきた若手に、どうにも元気がない。第1クールを振り返った和田監督は明らかに不満顔だった。
「張り切りすぎての失敗はいいけど、第1クールをみていて、物足りないな。結局、目立っているのが西岡、鳥谷、マートンの仕上がり。今、そこ(中堅以上)が目立っているようでは。若い選手がどんどんこないといけない時期。第1クールは物足りない」
シートノックなどの全体練習中も、スタンドまで声が届くのは鳥谷、西岡、新井に、三塁を争う新井良と今成といった中堅以上の選手ばかり。右翼のチャンスがある伊藤隼はあまり元気がなく、指揮官も心配しているという。上本、柴田、俊介、西田らも印象度はいまひとつ。指揮官はもっと熱いアピールを欲していた。
期待の目を向けるだけの期間は終わる。7日の第2クールから、実戦モードに突入する。9日にシート打撃を行い、11日には今年初の対外試合となる日本ハム戦(宜野座)が予定されている。
「ここから本当の競争が始まる」
第2クールは黒田ヘッドコーチが、高知・安芸キャンプを視察する。腹心がいきの良い若虎を直接チェックして、宜野座組との入れ替えを断行する。
和田監督は「安芸にいる選手も十分チャンスがあるし、気になっている選手もいる。ヘッドに実際に見てもらって確認する。ひょっとしたら誰か連れて帰ってくるかもしれないしね。いい報告があれば、合流させたい」と話した。結果と元気を出して、生き残れ-。虎将のメッセージが響いた。(栃山 直樹)
(紙面から)