福岡の反原発の市民運動
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福岡の反原発の市民運動は、前述した九電前の「ひろば」の他、「原発なくそう!九州玄海訴訟の運動があります。九電と国を相手取り原告1万人をを目標に玄海原発の廃炉を目指して佐賀地裁に訴訟を起こしています。今現在、7千人以上の原告が参加しています。ホームページは http://no-genpatsu.main.jp/ です。一度のぞいてみてください。
この訴訟は何年もかかる裁判で「勝訴」することではなく、広く運動を広めることで、「脱原発」「反原発」の世論を盛り上げ、実質的に玄海原発を廃炉に持ち込むこと目指しています。全国どこに住む人でも原告になれます。委任状を書くことと訴訟費用5千円で原告になれます。詳しいことはホームページに載っていますので、是非見てください。山本太郎さんも、「世界の中心で愛をさけぶ」の著者片山恭一さんも原告の一人です。
またこの運動の一環で「風船プロジェクト」というのもやっています。玄海原発の近くから風船を放ってどこに飛ぶのか、つまり原発事故の際放射能はどこに広がるのか実験で明らかにするのです。「風船プロジェクト」のホームページは http://genkai-balloonpro.jimdo.com/ です。こちらも除いて見てください。
ところで福岡での「反原発の市民運動」の盛り上がりを恐れた権力は弾圧を始めてきました。毎週金曜日の夕方、九電の前で市民たちが抗議行動をしているのですが、そこで暴力を共謀して行ったとして警察は二人の市民を1月28日逮捕したのです。
自転車に乗った通行人が「うるさい」と言ったら、十人ぐらいで取り囲み胸ぐらをつかんでシャッターに押しつけたというのです。テレビのニュースでもこんな些細な事件を逮捕される写真いるで何回も流しました。殺人事件などの凶悪な大事件でもないのに。しかもその一人は「過激派」だというのです。あたかも「反原発の市民運動」は「過激派」がやっているとでもいうように、マスコミも弾圧に荷担しています。
真相はこうです。この事件はなんと去年の11月に起きたのです。「被害者」と言われる人は抗議を九電への抗議をしている人達の前を自転車で往復し、「馬鹿、死ね」と怒鳴りつけたのです。そう言われて起こるのは当然でしょう。でも「馬鹿、死ね」と人に向かって言うのは許されることでしょうか。侮辱ですよね。この「被害者」は日本では罪にならないのでしょうか?警察に言われるままに「逮捕状」を認めた裁判所はよく調べて、この「被害者」を逮捕させるべきでしょう。
ね、去年の11月の出来事を今になって蒸し返すのは、ほかに意図があるからでしょう。このまま「反原発」の世論が盛り上がっては困る、都知事選で舎は小泉・細川まで「脱原発」を公約に掲げている、水を差そう、警察は九電か財界か自民党の手先なのでしょうかね。
ところで「過激派」とマスコミで流された人は、確かに自民党とか民主党とか有名な「党」ではない小さな団体に所属しています。でも、その活動の中心は福岡の日雇い労働者の支援です。正月や夏に炊き出しをやったり、職にあぶれている人の面倒を見たり、私も彼らに着ていない衣服、特に冬物を寄付して微力ながら応援しています。
その彼は詩人でもあります。彼の詩は例えば
明日すべてが明らかになる
「あばよ」 あの頃のいいかげんな自分に別れを告げる ご苦労さん ごまかしだけで自分を飾る お化粧だけがうまくなったね これからウソで塗り固められた現実を生きる 子どもたちには線量計は必携品になったね GPSで監視されるよりも 線量計付きのスマートフォンだろ? 監視しつづけなくちゃならないのは 「秘密保護法」で秘密を作る 政府と官僚どもの国家権力だろう おれたちは監視される側ではなくて 国家権力を監視し解体する立場にいる という感じです。「詩の力」つまり「文学の力」で「反原発を叫んでいるのです。「暴力」ではありません。ですから、彼には友達がたくさんいます。デモの時、自転車に乗って、ギター片手に歌う彼のことがみんな好きです。。
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