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29 Dec 2013 15:55

湯浅正巳との付き合いは、もう何年になるのだろうか?本当に長い年月を二人で歩いてきたと思う。「貴方は、今日の選択出版を作り上げた最大の功労者です。」湯浅正巳から送られた感謝の言葉を有り難く受取らせて頂く。そして、お互いの苦労話やこれまで湯浅正巳から依頼された様々な案件や、二人して遊んだひとつひとつを思い出しながら、「任侠の思い出話」として連載をする事にした。


連載 第⑪回 「創業者飯塚昭男の追い落とし画策③

飯塚家を追い落とすために湯浅は実姉の息子山本祐生(仮名)を尾鷲から呼び寄せ選択AGの社長に就けた。甥っ子の山本は自称暴力団幹部の知人友人多数を自慢する男やった。「会長、私の甥っ子の山本に会ってやって下さい。今後、尾澤を戻すまでの一年間、選択周辺の仕事をやらせようと思っています。」ある日、湯浅からそんな依頼の連絡が入った。「近々、レ・シューで山本に会って頂きたくお願いします」前述のように飯塚家追放のために動く人材が誰一人いなかったのだ。湯浅御用達の麻布十番のフレンチレストランの「レ・シュー」で山本に会った。
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連載 第⑩回 「創業者飯塚昭男の追い落とし画策②

今回の思い出話は、湯浅が、それこそ長い年月を掛けて密かに行っていた選択の創業者「飯塚昭男の追い落し」「選択の乗っ取り」の話だ。そして完成したのが今の選択の姿だ。「選択の乗っ取り」を二十数年掛けて一つ一つ積み木を組み立てていった。壮絶で惨い(むごい)話だ。「選択」の創業者は皆も知っているように飯塚昭男だ。この男と会う機会は多くはなかったが、骨のある男やったな。当時、私(わし)もそこそこに経済通ではあったので、経済誌の存在が政官財界に重きをなすようになって来ているなと感じていた。
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連載 第⑨回 「創業者飯塚昭男の追い落とし画策①

今回の思い出話は、湯浅が、それこそ長い年月を掛けて密かに行っていた選択の創業者「飯塚昭男の追い落し」「選択の乗っ取り」の話だ。そして完成したのが今の選択の姿だ。「選択の乗っ取り」を二十数年掛けて一つ一つ積み木を組み立てていった。壮絶で惨い(むごい)話だ。「選択」の創業者は皆も知っているように飯塚昭男だ。この男と会う機会は多くはなかったが、骨のある男やったな。当時、私(わし)もそこそこに経済通ではあったので、経済誌の存在が政官財界に重きをなすようになって来ているなと感じていた。
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連載 第⑧回 「グローバルエンタープライズ大石智也(仮名)と
       選択湯浅の悪巧み」

湯浅を紹介してくれたのは田中鐵男だったことは最初に記しているが、この二人は、長いこと、盟友関係にあった。日活を辞めた田中を、当時、マスコミ対策が必要と感じ始めていた学習院の同級生の警備会社セコムのオーナーの飯田が声掛けし、田中は役員として入社。しかし、長続きはしなかったな。詳しい原因は不明だが、友人としての一線を越える出来事があったのだろう。
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連載 第⑦回 「サントリーと選択の蜜月」

今回は選択が長らく敵国ならぬ敵会社にしていたサントリーとの思い出話を記事にする。選択とサントリーは創刊時にトラブルがあり、以来、選択はサントリーを仮想敵会社としてずっと叩いて来た。喧嘩の原因は、出版界には良くある話のようだが、簡単に知っている範囲で説明する。しかし、この説明の主が湯浅だとすると話の信憑性に疑問が付くが、湯浅から何度も聞かされた話を書く。
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連載 第⑥回 「厚労省との贈収賄事件」

2004年、厚労省との贈収賄事件が起きた。当時の編集部の幹部が湯浅とのトラブルから解雇され、腹いせに社内の機密資料を持ち出して東京地検に持ち込んだ事が事件のきっかけだったと記憶している。持ち込まれた東京地検特捜部は、資料が盗難品であり、証拠に成り得ないと却下したネタを警視庁が掴まされたとも記憶している。この時に、選択出版社と子会社の選択エージェンシーの経理書類が持ち出されたが、・・・
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連載 第⑤回 「野村證券とクボタ」

湯浅の元へ届く企業からの様々なトラブル話は任侠の世界でも大いに役に立った。湯浅はそもそも雑誌財界の時に関西に島流しになっていたお陰で、関西の上場企業に強かった。神戸や京都を拠点にしていた私(ワシ)にとっても馴染みの企業がいたりして都合は良かった。神戸製鋼やクボタ、京阪電鉄などは随分とお願い事をされた。皆、トラブルを抱えた企業や。今、野村證券がインサイダーで騒がれているが、・・・
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連載 第④回 「三共製薬と湯浅正巳」

インサイダーと言えば湯浅の専売特許だと思う。笑える話はごまんとある。少しづつ想い出しながら話してみよう。前回でも触れたが、三共と湯浅の関係は普通ではなかった。具体的に言えば、湯浅が三共の社長人事にまで関与出来る状態ではあったように見えた。きっかけは単純な話だったと記憶している。 三共の若きエースが定年間際の大先輩を引き連れて立ち上がり、「川村社長長期政権打破」を訴えた事からだ。(続きを読む)


連載 第③回 「口封じ、その2」

厚労省幹部との贈収賄事件で逮捕された選択エージェンシーの代表の尾沢和義が保釈された。その日の夜、湯浅正巳から麻布十番の「レ・シュー」に招かれた。「会長、今日は、重大なお願い事があります。尾沢に会って、今後もマスコミの取材等々を受けても、私の関与だけは徹底的に否定するよう、尾沢に命じて欲しいのです。」「あんたの忠実な部下なんだから、自分で言えば宜しいや。」「今の尾沢は分かりません。」
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連載 第②回 「口封じ、その1」

選択出版の専務取締役であり、子会社のエージェンシー代表の尾沢和義逮捕のニュースが飛び込んで来た。その1ヶ月前だったかな、子会社の部長が逮捕されていたので、その関係で社長の逮捕もあるとマスコミは盛んに書き捲くっていたので、やはりと思った。そのニュースを聞いて「湯浅のおっさんはどないしているのかな?」と思っていたら案の定、翌日に連絡が入って来た。「会長の早々にご相談させて頂きたい」と言う。
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連載 第①回 「湯浅 正巳との出会い」

湯浅正巳を紹介してきたのはスーパー・ダイエーの会長だった田中鐵男だった。田中鐵男は学習院大学で天皇陛下と同窓同期であり学習院のOB会長と言う事で、我々、任侠の世界でも有名人だった。この田中鐵男の紹介で警察庁の幹部の大林則夫(仮名)と繋がりが密接になり、当時は、我々任侠と警察はお互いに情報交換をしていたものだ。上場企業は年一回の株主総会を無事に終えるために、田中鐵男が私の所に相談に来るという構図が23年ほど続いた。古き良き時代だったのかも知れない。
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大日本新政會責任編集