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「STAP細胞オールジャパンで」…山中教授

 様々な細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発し、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(51)=写真=が5日、読売新聞の単独インタビューに応じた。強い刺激によってiPS細胞と同様の能力を持つように変化するSTAP(スタップ)細胞の作製について、「画期的な成果。オールジャパンで研究を進めるべきで、いくらでも協力する」と話し、STAP細胞の研究を進める理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に共同研究を呼びかける意向を示した。

 研究の中心となった同センターの小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)を「素晴らしい発想の持ち主」とたたえ、「(山中教授が所長を務める)京大iPS細胞研究所の若い研究者と小保方さんが協力すれば、細胞が受精卵のような状態に戻る『初期化』の謎について、大発見ができるかもしれない」と期待を寄せた。

 今夏にも目の難病を治療する臨床研究が計画されているiPS細胞との比較については「僭越(せんえつ)ながら」と前置きし、「iPS細胞は(2006年の開発から)8年間、一生懸命トレーニングを積み重ねて、今や大リーグに挑戦するくらいに成長した。STAP細胞はまだ小学生。それでも、時速100キロの速球を投げる逸材だ」と、野球にたとえて研究の現状を表現。その上で「切断した指の再生など、iPS細胞ではできない50年〜100年後の新しい治療を実現できるかもしれない。すごい力を秘めている」と話した。

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 STAP細胞の共同研究について、理研発生・再生科学総合研究センターは「具体的な計画は今のところないが、国内の多くの研究者と協力して評価を進めていきたい」としている。〈連載「リケジョ輝く」36面〉
STAP(スタップ)細胞 「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(stimulus‐triggered acquisition of pluripotency)細胞」の略。酸性の液に漬けるなどの刺激をマウスの細胞に与え、受精卵に近い状態に逆戻りさせる。神経や筋肉など様々な細胞に変化し、「第3の万能細胞」と言われる。

2014年2月6日  読売新聞)
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