2014年2月6日09時30分
理化学研究所などが発表した新しい万能細胞「STAP(スタップ=刺激惹起〈じゃっき〉性多能性獲得)細胞」は、生物学の常識を覆すと世界中に衝撃を与えた。万能細胞は複数あるが、実験に使う動物作りや創薬など、応用分野は異なる。より簡単に作れるSTAP細胞の活用法は何か。過去にノーベル賞の対象となった2種の万能細胞と比べながら、STAP細胞が開く未来の方向を探った。(中村通子、鍛治信太郎)
■ES、生物学を大きく前進 iPS、再生医療や創薬に光
2007年に欧米の研究者がノーベル賞を受けた技術、ES(胚〈はい〉性幹)細胞は受精卵が数十個に増えた段階で壊して作る。
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