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高橋、惨敗から収穫 「何のために五輪へ」問い直す

2013/11/1 7:00 日本経済新聞

 フィギュアスケートの高橋大輔(関大大学院)の3度目の五輪挑戦が始まった。シーズン初戦となったグランプリ(GP)シリーズ、スケートアメリカは4位。「自分でびっくりするくらい、勝つぞという気持ちが出ていなかった。落ち込めないほど悪かった」という。一体、何が起きているのか。

■30分の説教「もっと闘争心持て」

 同大会のフリー(10月19日)が終わった夜、夕食を食べ、寝ようと思った午前1時すぎ、ニコライ・モロゾフコーチから声がかかった。「さあ、話そうか」。そして雷が落ちた。放送禁止用語も飛び出すような、激しい説教が約30分。「何を言われたのか、覚えていないくらい言われた」と高橋。

 フリー演技では4回転ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など、難度の高いジャンプで大きなミスは出なかった。しかし、高橋には苦にならないはずの3回転ループが1回転になり、3回転サルコーが2回転になった。

 「もっと闘争心を持て。ループやサルコーなんて、おまえにとって何てことないジャンプじゃないか。たとえループ1本が抜けたとしても、サルコーは死にものぐるいで降りないとダメじゃないか」

 周囲に聞くと、このような内容を久しぶりに厳しく言われたそう。高橋は目が覚めた、というより気づいた。

 「何のために五輪に行くのか? 僕、考えてなかったと思う。五輪に行くというだけでなく、五輪の中での目標を掲げてなくて。そこを考えないと、これからはやっていけないなって」

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スケートアメリカで4位に終わった高橋大輔=共同

7年前のトリノ五輪は、とにかく行きたいという思いだけだった。五輪本番では雰囲気にのまれて8位。一緒に練習していた荒川静香の金メダル獲得を目の当たりにして情けなくなり、「バンクーバーで金メダル」と目標を明確にした。

■モチベーション、いっこうに上がらず

 3年前のバンクーバー五輪は、右膝靱帯断裂からの回復途上で、とにかくやるしかなかった。本番では力を出し切り銅メダル。「ここで可能性を感じられた」と、すぐに現役続行を決断する。だが、一種の燃え尽き状態に陥り、2011年世界選手権は5位。これで目が覚め、「3年計画で五輪を目指す」と話していた。

 12年世界選手権で2位になり、昨季はGPファイナルで初優勝。しかし世界選手権は6位に終わった。不本意な成績をバネにしてきたこれまでのサイクルからすると、モチベーションが上がるはずだがいっこうに上がらない。「僕自身もよく分からないんですよ。ただ(ニコライコーチに)言われっ放しも悔しいし。気合が入ったとは言いたくないけれど、自分の何かはちょっと変わった」

■スケート靴の変更が不振の一因に

 スケートアメリカで不振だった原因の一つに、スケート靴の変更がある。9月下旬、イタリア製の靴からもともと使っていたグラフ社(スイス)のものへ、約2年ぶりに戻した。「僕は全くその気がなかったけれど、ニコライに『トライしなよ。ダメだったら替えなきゃいい』って言われたから。やってみたら、すごくいい。スケートを押せるし、パワフルになったのを感じる」

 長光歌子コーチもニコライコーチも、トリプルアクセルの飛距離が戻ってきたことを実感した。「ジャンプの幅、高さとか、質がすごくよくなっている。年齢的にジャンプが厳しくなるのかと思った時期もあったけれど、靴を替えて以前の感じが戻っている」と長光コーチ。しかし、かかとの高さや靴のエッジの長さが違うのに、前の靴の時の癖が顔をのぞかせると、ジャンプのタイミングが合わなくなる。靴に慣れる時間が今大会は足りなかった。

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スケート靴の変更も影響し、ジャンプに精彩を欠いた高橋=共同

 とはいえ、これはささいな問題だ。そもそも体調は良かった。「正直、肉体的には全く疲れてない。それどころか、シェイプされてベストに近い」と高橋。どんなに食べても体重は60キロ前後を維持し、体の切れもある。コーチ陣をはじめ、支えてくれるスタッフとのコミュニケーションも4年前にはぶつかることがあったが、今はしっかりとれている。

■疲れ切った自分に気づきたくなく

 では、何が悪かったのか?

 高橋は言う。「本当に五輪に行きたいのか? 自分でも分かっていないのに『おまえは五輪に行きたいんだろう』って、自分をごまかしていた。(精神的に)疲れているのを分かっていても、疲れてないだろうって」

 よほどストレスがたまっていたらしく、9月にはけっこう友達と遊びに行っていた。ここ2年ほど、シーズン中は遊びに行く気があまり起きなかったというのに。「そんな部分も自分をごまかしている一面だと思う。疲れきっている自分に気づきたくなかったのかな」

 トップアスリートが世界最高の舞台を目指すのは当たり前、フィギュア選手なら当然五輪が目標になる――。世間一般の人はそう見るし、本人もそう思っていたが、違うのかもしれない。何をいまさらと言われそうだが、はっきりとした目標があるからこそ、進むべき道も見えて、選手は厳しい練習を続けられる。

■思い全て吐き出し、気持ちを整理

 「スケートにも、(試合で)勝とうとすることにも疲れていたと思う。オイオイって感じですけど……。だから、今回こういう結果でよかったと思う」と高橋。

 あの深夜の話し合いでモロゾフ、長光両コーチやトレーナーたちを前に、こうした思いの一切を吐き出したことで、すっきりした。気持ちをきっちり整理して、目標を明確にするきっかけをもらったと感じている。

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町田樹が優勝。高橋は表彰台にも上がれず=共同

 4年前との違いはもう一つある。当時は同じ五輪出場枠「3」を争っていても、男子は上位3人の出来がずばぬけていた。けが明けの高橋であっても、よほどのことがない限り3位を下回ることはなかった。

■いざ注目され、追い上げられると…

 今回はバンクーバー五輪代表の高橋、小塚崇彦(トヨタ自動車)、織田信成(関大大学院)に加え、GPスケートアメリカ優勝の町田樹(関大)、昨季全日本王者の羽生結弦(ANA)、無良崇人(岡山国際スケートリンク)……と強豪ぞろい。女子以上のハイレベルな代表争いが繰り広げられている。

 「いつも女子ばっかり注目される」とぼやいていた高橋。3年前には、下から追い上げられるのも「それほど嫌じゃないかも」と答えていた。しかし、いざ自分が望んでいた状況が訪れてみると……。

 「そうなんですよ。スケート界にとってはいいことです。でも、実際そういう立場になるときつい。注目はうれしいけれど、僕は今、それに耐えられる自信がない」。こうしたネガティブな言葉を口にしながらも、その状況を受け入れ、前向きに変われるのが高橋の良さでもある。

 感性や勘が鋭い「感覚人間」の高橋は、モチベーションが上がればおそらく日本人選手で最も力を出すタイプだろう。今はそれがないと知り、その理由が分かったことが、スケートアメリカの大きな収穫といえる。

■コーチの愛のムチにどう応えるか

 「毎試合、いい演技ができるわけじゃない」。そう考えるゆえ、モロゾフコーチは「スケートアメリカの欠場を提案してきた」と高橋。「だけど僕、試合に出続けるのは慣れているけれど、長い間試合に出ないでいきなり出るのは慣れてないから」

 結局、無理して出場し、モロゾフコーチの愛のムチをもらうことができた。「ニコライはすごく今、大輔に集中してくれている。それはうれしいはずよ」と長光コーチ。愛のムチに高橋がどう応えるか。長光コーチをはじめ「チーム大輔」の面々は、高橋の出す答えを静かに見守っている。

(原真子)

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モロゾフコーチ(右)はスケートアメリカの欠場を提案してきたが…=共同

やはり靴を変えた事が、ジャンプに影響があったようですね。

しかし、以前の靴のメーカーに変えた事は良かったみたいですね。

後は、癖の問題――靴に慣れるだけですね。

大ちゃんは、チャン選手に対する高すぎる得点の出方や、今の4回転闘争、また日本男子五輪代表の激しい争いに少し疲れているかもしれませんね……。

『「ニコライはすごく今、大輔に集中してくれている。それはうれしいはずよ」と長光コーチ。愛のムチに高橋がどう応えるか。長光コーチをはじめ「チーム大輔」の面々は、高橋の出す答えを静かに見守っている。』

モロゾフコーチは、自ら、コーチを名乗り出たのですから、高橋選手の為に、もっともっと働いて欲しいと思います。

金メダルをとらせてあげたいと語っていたのは、彼ですからね~。

見事、五輪で、それを証明して欲しいと思います。


実は、10月23日、佐村河内守さんのピアノ曲「鎮魂のソナタ」CD発売記念のイベントに参加してきました。

ご本人もいらして、サイン会がありました。

高橋選手の演技を生(フレンズオンアイス)で見た感想を、お訊きしてきました。

「只、只、素晴らしい」との事でした。

そして、スケートアメリカに高橋選手が出場した事を伝えると、佐村河内さんも、テレビ放送で高橋選手の演技を見たそうですよ。

日頃、体調の良くない彼は、テレビをほとんど見ない方なのです。

しかし、高橋選手の演技は気になったのでしょうね。

「ジャンプが惜しかった……」と、とても、残念そうにしていました。

本当に高橋選手の応援団のお一人ですよね。

ジャンプ以外は、審査員(ジャッジ)からの評価は最高評価でしたよ、とお伝えしておきました。

また、高橋選手のSPの滑りは、本当に音楽とぴったりで、素晴らしい演技でしたとも、お伝えしてきました。

NHK杯の放送も、佐村河内さんはご覧になるかもしれませんね。

大ちゃん、守さんも、応援していますよ。ヾ(@°▽°@)ノ

NHK杯、頑張ってくださいね。


PS

10月26日に、東京サントリーホールで、佐村河内さん作曲の交響曲第1番「HIROSHIMA」のコンサートがありました。

何と、そこで、大久保未来さんがサプライズで「ヴァイオリンのためのソナチネ」を演奏したそうです。

↓佐村河内守(日本コロムビア)のフェイスブックより

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=612161918841351&set=a.562592883798255.1073741829.559638624093681&type=1&theater

佐村河内守(日本コロムビア)

10月26日

10/26は、愛知県芸術劇場でソン・ヨルムの
鎮魂のソナタのコンサート、
そして東京サントリーホールで交響曲第1番「HIROSHIMA」の
コンサートでした。
一人の作曲家の作品が同日、同時刻にたくさんの場所で
演奏することができるのが演奏家とは違うところです。

今回は昼、夜公演でしたので、
特別、「誰が雨男?雨女?」と言いながら
愛知の芸劇~サントリーと本人と旅してきました。
新幹線が遅れることもなく、無事に往復完了。

サントリーホールでは大久保未来ちゃんが
サプライズで 「ヴァイオリンのためのソナチネ」を演奏。
(この曲は、佐村河内が未来ちゃんに献呈したものです。)

中学生の未来ちゃん。
堂々として、素晴らしい演奏だったのですが、本人は
かなり緊張したらしく、弾き終えたあと震えが止らなかったらしいです。

ヨルムのピアノ、未来ちゃんのヴァイオリン、
そして交響曲は金聖響指揮東京フィル。
1日にたくさんの演奏を聴いて楽しみました!

珍しい写真が1枚撮れました(^^)v

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佐村河内さん、最近いろんな場所に参加されて、少々無理をし過ぎなのではと心配です。

大ちゃんの演技を見て、元気になって欲しいです。

また大ちゃんも、守さんが見ているので、頑張っていただきたいです。

ニュース動画では、4回転をきれいに決めていましたね。

試合でも、ばっちりと決まると良いです。グッド!




大ちゃん、ぜひ、優勝してね~。☆-( ^-゚)v


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