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ストロンチウム吸着剤試験へ1月31日 5時15分
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東京電力福島第一原子力発電所で、タンクから漏れた汚染水が広がるのを防ぐ追加対策として、東京電力は、ストロンチウムという放射性物質を取り除く吸着剤の有効性を調べる試験を今月から始めることになりました。
福島第一原発の山側の敷地では、去年8月以降、タンクからの汚染水漏れが相次ぎ、周辺の土を撤去するなどの対策がとられていますが、大量に漏れたタンクに近い地下水からは高い濃度の放射性物質が検出され、広がることが心配されています。
このため国や東京電力は、新たに漏れた汚染水に多く含まれていると考えられるストロンチウムという放射性物質を捉える吸着剤を地下に埋める対策を検討していて、今月から試験を行うことになりました。
試験では、大量の汚染水が漏れた「H4エリア」のタンクの下流に当たる東側50メートルほどの場所に、直径1.5メートル、深さ20メートルの穴を掘って、吸着剤を埋めるのに適しているか調べます。
この吸着剤はストロンチウムと結合する化学物質を利用するもので、アメリカでは核施設の汚染水対策で効果を上げていますが、福島第一原発の汚染水のように塩分が多く含まれていると効果が落ちるという課題があり、どの程度の有効性があるか確かめます。
東京電力は、試験の結果を見て、2月いっぱいをめどにこの対策を取り入れるか判断することにしています。
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