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佐村河内氏、広島市民賞取り消しへ…ゆかりの地は失望の声「残念」

佐村河内守氏
広島市出身の被爆2世で、代表作に「交響曲第1番 HIROSHIMA」がある佐村河内守氏
Photo By 共同 

 別人による作曲が明らかになった作曲家・佐村河内守氏(50)のゆかりの地からは「残念でならない」などの失望の声が漏れた。

 公表しているプロフィルなどによると、広島市出身で被爆2世。2008年には「広島市民賞」を受けた。松井一実市長は5日、「作曲していないならば賞取り消しになる」と述べた。市役所で記者団に語った。

 「市民賞は被爆2世で耳が聞こえない中、作曲した点を評価した」と授賞理由を説明。これまで市民に夢や希望を与えた人に贈っており、過去には前WBC日本代表監督の山本浩二氏や広島カープの野村謙二郎監督、漫画「はだしのゲン」の作者故中沢啓治氏らが受賞している。市長は11年に市役所で対面しており「被爆地の思いを伝えるべく励んでおられると思っていた」と振り返り「残念だ」と語った。

 昨年12月、広島交響楽団が代表作「交響曲第1番 “HIROSHIMA”」などを演奏した際は、佐村河内氏も来場。同楽団事務局長の井形健児さん(48)が「精いっぱい演奏します」と声を掛けると、「よろしくお願いします」と応じたという。井形さんは「広島市出身の作曲家が世間に出て、とても明るい話題だったのに」とショックを隠せない様子だ。

 また、佐村河内氏は東日本大震災後、被災地をたびたび訪問。津波で母親を失った小学生女児との交流を通じ、犠牲者にささげる曲「ピアノのためのレクイエム イ短調」を苦悩しながら作り上げる姿はNHKスペシャルで放送された。曲は震災から2年となる昨年3月、宮城県石巻市の市立湊小で被災者や児童ら、約200人を前に初めて披露された。

 湊小の教職員は「素晴らしい演奏だったが、別人の作曲だったとすれば残念という言葉に尽きる。子供たちの心が傷つかないようケアしていきたい」と言葉少なだった。津波で被災した石巻市の男性(71)は「残念でならない。被災地への気持ちだけは本物だったと信じたい」と話した。

[ 2014年2月6日 05:30 ]

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