福岡市・天神で4日深夜、乗用車が車に衝突を繰り返し15人が重軽傷を負った事故で、乗用車の助手席に乗っていた男性(36)が乾燥植物片を持っていたことが県警への取材で分かった。運転手の男性(36)は「脱法ハーブを吸った」と話しており、県警は危険運転致傷容疑の適用も視野に調べる。

 中央署によると、警察官が乗用車の助手席にいた男性の所持品を調べたところ、透明のチャック付きポリ袋1袋があり、中に乾燥植物片が入っていた。署は、植物片が薬事法で製造や販売が禁じられた指定薬物かどうかを鑑定し、薬物の吸引が運転に影響しなかったかなどを調べる。

 事故では、車10台が巻き込まれ、乗用車の男性2人を含む26~61歳の男女14人が軽傷、通行人の男性(50)が右足首の骨が折れる重傷を負った。