2014.2.6 05:04(2/3ページ)

第1クール60発締め!虎・福留、居残り特打で猛烈アーチショー

特打のあと充実の笑顔をみせた福留

特打のあと充実の笑顔をみせた福留【拡大】

 第1クール最終日に福留が宜野座を“独占”した。「最悪」と表現した昨季の屈辱を払拭するかのように振りまくった。

 「もともと、やるって決めていたから。試しながら自分の感覚をつかんでいく。振りながら、探りながら、やっていければいいんじゃないかな」

 午後3時15分。全体練習が終了し、メーングラウンドにはケージが2つ設置された。居残り特打メンバーは福留以外に柴田、中谷、上本。2人1組と思いきやフタを開ければ1つは福留専用だ。

 和田監督が熱視線を送る中、劇場が開幕した。13スイング目。ライナーが右翼席を襲った。さらに右翼へ2連発。途中で指揮官から指導も受けながら288スイングで51発をたたき込んだ。

 通常のフリー打撃とあわせて60発。時計の針は午後4時35分を指していた。ド迫力の80分。最高気温19度。傾きかけた太陽は厚い雲に隠れていたが、肌寒さを忘れてしまう圧巻の内容だった。

 「バットを振れる体力があったということ。もっともっと精度を高めていかないと。(和田監督の指導は)自分では気づかない部分もあるから」

 昨季、左ひざの手術など、けがに泣かされ続けた足は筋肉がぷっくりと盛り上がり、歩けば踊っている。キャンプ初日から中日時代のような練習量をこなし、体は悲鳴を上げているはずだが「意外と元気」と笑った。

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