>  >  > 「3万人薬漬け」ロシアのカルト教団!

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■アシュラム・シャンバラの異常な実態

 カルト施設での生活は異様で壮絶なものだった。女性は、入信すると「儀式レイプ」を受けるよう強要され、コンスタンチンと、ほかのカルトのリーダーたちとの乱交に参加させられた。乱交は日常的に行われ、抵抗すると虐待された。薬漬けにされ、与えられる食事は、薄いスープと少量の野菜だけ。トイレに行くのにも、コンスタンチンから許可を得なければならなかったと、元信者は証言している。

 裁判では、16人もの元信者たちが、「アシュラム・シャンバラ」で何が行われているのかを撮影したビデオを提出。そこには、暴力と性的虐待にまみれた、おぞましい光景がうつっていた。

<ビデオに映っていた内容>

 乱れた服装の女性が、チャンティング(詠唱)しながら、両手のナイフを床に激しく突き刺さしているビデオ。黒いサングラスをかけ、まるでラストエンペラーのような格好をしたコンスタンチンが椅子に座り、その周りを、トップレスの女性たちがくねりながら踊る様子をおさめたビデオ。筋トレする男性、女性たち。「何をやっている!」と声を荒げ女性を叩いたり、蹴るコンスタンチンの姿。四つんばいになった信者の上に乗り、ニタニタ笑うコンスタンチンの姿。「私が、呪いから解放してやる。我こそが神だ」と言い放ち、小バカにした表情でピースするコンスタンチンの姿。信者らは、男も女も妙にハイになっており、薬をやっているようである。

・コンスタンチンのコスプレ映像→

動画はYou Tubeより

 ロシア連邦保安庁は、「信者たちは、きちんとした睡眠をとらせてもらえず、ちゃんとした食事も与えられなかった。そんな状況下で、コンスタンチンから"信奉しろ"と心理的なプレッシャーをかけられていたのだ」と発表。信者たちは、「アシュラム・シャンバラ」の教えを説く本を暗記させられていたが、それは、聖書、コーラン、カマストラ、シャーマニズム(アジア北部の精霊信仰的な宗教。現世と霊界をシャーマンが仲介する信じている)、ペイガニズム(自然崇拝や多神教の信仰)、タントラ(セックスと死の恐怖から自由にならないかぎり、人は真に生きることができないとするインドの教え)の要素を、寄せ集めたものであり、オリジナリティのかけらもないものだと、説明している。

 実は、地元警察やロシア連邦保安庁は、1999年からコンスタンチンに目をつけていた。自分の子供がコンスタンチンに洗脳され、全てを捧げて「アシュラム・シャンバラ」に入信してしまったという被害届が次々と出されるようになり、地元警察は、1999年に施設に踏み込み、コンスタンチンを逮捕しているのだ。自分のことを神だと主張するコンスタンチンには精神鑑定が行われ、その結果、触法精神障害者だとされ、精神病棟に入れられた。しかし、すぐに脱走し「アシュラム・シャンバラ」に舞い戻ってしまった。

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