最近、知ったのですが、姜 尚中さんはご長男を2009年6月に失くしたとのこと。
息子さんの死因は、千葉県流山市の住宅街で、26歳の若さで自殺の可能性が高いです。
だが姜さんは、ご長男の死は自殺ではなく病死だと話されています。
その説明は、生まれたときから多分、神経のインパルスが欠落していたというのがあった。逆子で生まれてきて、羊水が肺に入ってしまい、保育器にかなり長くいましたから。人によっては神経系の接続が非常に悪くなったりする病気があったと話されています。
哲学書などを読み、最終的な死因は「呼吸困難だったんじゃない?」と話されています。
それが大きな原因だったと思いますと語られていますが、医学書や死亡解剖からではなく、哲学書を読み、死因を「呼吸困難だったと」姜さんが話されていることは、子供の死を自殺と表現したくなかっただけなのかな。
姜尚中さんが長男、息子の死についてテレビで話された、動画がございましたのでご覧ください。
テレビのコメンテーターとしてよく見られる、姜 尚中。話し方がとても物腰柔らかいのですが、説得力があるので、姜 尚中がでられるテレビは毎回見て、話を聞いています。
姜尚中は、東大教授になったころから、テレビで有名になり、自分の意見を話せば話すほど、賛同者もいれば、反対する人も比例的に増えてきます。
その頃、姜さんの家にも、脅迫状が届くようになると、小学生だったご長男はとても、悩み・苦しみ、中学生になると家で暴れたり、高校生になるとひきこもるようになったようです。
このプロセスの中で、パニック障害にもなられたと書かれています。
姜さんは、テレビの媒体を通して、有名になる一方、増々 家族問題の悪化が 膨れ上がっていく現状に 「自分は今まで何をやってきたのだろう」と自責の念を持たれる。
今日、家族を守るため、会社で一生懸命仕事している 日本のお父さんにも、あてはまる共通の課題でもありますね。
不運は人物を作る最高の機会だと聞いたことがあります。
どのような死でも、愛する息子さんを失い、真実でない報道をマスコミに書かれても、それを真正面から受け止め、前向きに生きる姜尚中(カン サン ジュン)氏の姿に、学ぶことが多くあります。
今年になって出版された「心」は、息子さんの死と東北大震災で家族を失った人々との現地での出会いを通じ、小説を書くことになったとの事です。
息子さんが最後に残した言葉は「生きとし生けるもの、末永くお元気で」というメールだったと言われています。 息子さんが最後どのようなお気持ちで、ご家族にこのメールを送ったかは、理解しろと言われても理解できないぐらい、難しいです。
この答えを見つけるために、私達、読者も 「心」の本を読んで、深く自分の頭で考えるしかないですね。
人間、「死」を深く考えることしか、良い人生築く思考を見つけ出せないですから。
自分にも、息子が二人いますが、息子を亡くした場合、どのようにして生きていけばよいのか想像もできませんので、姜尚中さんの幾多の試練を乗り越える方法を今回の出版された「心」を読み、自分のこれからの精神的な柱にしたいと思います。
2013年3月、姜尚中さんは、東大教授を辞め、キリスト方面のみちで信仰を深めるとのことです。
これからも、私たちの前で、たくさんのお話を聞かせて頂きたいです。