2014.2.6 05:03(3/3ページ)

新垣隆氏、佐村河内氏の「ゴーストライター18年間やっていた」

佐村河内氏のゴーストライターを務めてきたと公表した新垣氏。6日会見する(マツダ映画社のホームページより)

佐村河内氏のゴーストライターを務めてきたと公表した新垣氏。6日会見する(マツダ映画社のホームページより)【拡大】

 被爆者への思いを込めたとされる「交響曲第1番」は、2008年に広島市で開かれた主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の記念コンサートで披露され、広島市は同年度の「広島市民賞」を授与した。

 1万枚売れれば大ヒットといわれるクラシックCDで「交響曲第1番」は累計14万7000枚(オリコン調べ)の大ヒット。昨年3月には東日本大震災の被災地にささげた「ピアノのためのレクイエム」が宮城県石巻市で披露され、被災者の感動を誘っていた。「現代のベートーベン」をめぐる美談は、すべてが「偽り」だったようだ。

板倉宏・日大名誉教授(刑法) 「曲の著作権が新垣氏に確定すれば、佐村河内氏はこれまで受け取っていた著作権料を返還しなければならなくなるだろう。それどころか、詐欺事件にもなり得る。佐村河内氏が作曲したとしてこれまで著作権料や出演料・原稿料などを払っていたテレビ、雑誌などは詐欺罪で告訴もできる。詐欺罪は10年以下の懲役だが、複数に及ぶから併合罪となり、15年以下の懲役が科せられる可能性がある」

(紙面から)