>  >  > 残虐レイプ大国インド! 信仰とカーストの闇

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 ようやく来た警察に悲痛な訴えをしたが、無視されるだけ。結局、救急車は来ることなく、パトカーで病院に運ばれるまで2時間以上もかかったのだった。

 激しい暴行を受けた女性は、病院でやっとシーツの切れ端が与えられただけだった。女性は頭部や内蔵に損傷を受けていたが意識はあった。

 被害者の女性は大学の成績もトップクラスの優秀な学生であった。日夜勉学に励み、将来は収入を得て親孝行するのが夢だったという。彼女は入院中、母親に何度も「ごめんなさい」と謝り、「生きていたい」とも話していたという。彼女はジェスチャーで、「私は天に向かっている」と家族に伝えた。しかしこれが最期の言葉となったのだった。

 女性は繰り返し強姦された上に、鉄の棒で性的暴行を受け、腸管を損傷していた。臓器移植を受けるためにインドから医療環境の整ったシンガポールに搬送されたが、29日に息を引き取った。

 男性自身も骨折などの重傷で、恋人を救えなかったことによる心の傷に今も苦しんでいる。被害者の友人の証言によれば、2人は2月に結婚式を挙げる予定であったという。

■インド社会が抱える闇 カースト制度、男尊女卑がもたらした恐るべき因習

 このように、インドでは今、急激に凶悪なレイプ犯罪が問題となっている。しかし、これは過去から黙殺されていたものが明るみに出たに過ぎない。

 実は、インドでのレイプ犯罪は日常茶飯事。夜中に複数の男に家に侵入され、抵抗したら硫酸をかけられ顔を破壊された女性。レイプ被害を警察に訴えても相手にされず、挙句の果てに犯人との婚姻を勧められて自殺した少女など。しかも、加害者の男はお咎めなしで釈放される……。これには、宗教的な思想が少なからず影響しているはずだ。

 インドでは、国民の約7割がヒンズー教である。ヒンズー教にはカースト制度という世界的にも有名な身分差別がある。大きく分けて以下の4階級からなっている。

1. バラモン(司祭)
2. クシャトリア(王族・武士)
3. ヴァイシャ(平民)
4. シュードラ(奴隷)

 そのほかに、カーストに属すこともできない人々がおり、その人々は「アチュート」、「不可触賎民(アンタッチャブル)」といわれている。この身分の人は、触れたり見たりしたら汚れる人々とされ、人間扱いされない。彼ら自身は、自分たちのことを「ダリット」と呼んでいる。

「インド独立の父」と讃えられるマハトマ・ガンディーは、ヴァイシャ(平民)出身。ヒンズー教徒の彼は、最下層のダリットには同情的であったが、カースト制度自体をなくそうとはしなかった。なぜなら、カースト制度は、ヒンズー教の根底となる制度。ヒンズー教では、輪廻転生の概念があり、今の人生を一生懸命頑張れば来世で上の階層に行けるという教えがあるのだ。なので、カースト制度をなくすことは、ヒンズー教の信仰そのものを否定することになってしまうのだ。

 昨年11月には、小さな村に住む最下層のダリットの16歳の少女が3時間近くにわたり7人の男にレイプされた。男たちの1人がレイプの様子を携帯で撮影。その映像を村中に流され、それを見た被害者の父親は絶望し殺虫剤を飲んで自殺した。

 また、別の村の16歳のダリットの少女が、昼食を取ろうと畑から自宅に向かっていたところ、2人の男たちに別の家屋に連れ込まれ、レイプされた。叫び声を聞いた父親が現場に駆けつけたときには、男たちの姿はなかった。少女はその後、灯油をかぶり焼身自殺した。

 そのほかにも、ダリットの女性はレイプされたうえに、手足を切断されたり、火あぶりにされたり、人糞を食べさせられることを余儀なくされたり、悲惨な事件が後を絶たない。低カーストやダリットの女性に対するレイプは上位カースト男性の力を示すものであり、彼女らは常にレイプの危険にさらされているのだ。

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