大阪出直し市長選:共産、候補擁立の結論見送り

毎日新聞 2014年02月05日 20時08分(最終更新 02月05日 22時33分)

 橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)の辞職に伴う出直し市長選で、共産党大阪府委員会は5日、橋下氏の対抗馬擁立について大阪市議団などと協議したが結論を見送った。擁立を見送る他の野党と歩調を合わせるべきだとの意見が強まっており、方針を発表するはずだった6日の記者会見を中止した。

 府委員会は「野党統一候補」の擁立を他党に呼びかける方針だったが、協議では賛否が割れた。擁立見送り論が強い市議団からは、「選挙戦で橋下氏にアピールする機会を与えてしまう」「勝てば『民意を得た』と言い、勢いづかせることになる」との意見が出たという。他党との連携も見据えながら情勢を見極める。

 これに関連し維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は5日の記者会見で、「共産党さんを討論会に招待して一緒にやりたい。その方が分かりやすくなる」と呼びかけた。【深尾昭寛、重石岳史】

最新写真特集