キルギス・誘拐婚の実態! アラ・カチューに従わねばならない女たち
旧ソ連諸国の1つで、中央アジアに位置している「キルギス共和国」。
日本ではあまり馴染みがない国なのではないだろうか? 雄大な天山山脈や世界の屋根と言われるパミール高原に囲まれ、美しく神秘的なイシク・クリ湖がある、人口約540万人が暮らす小さな国だ。
ちなみにキルギスには「キルギス人と日本人は兄弟」という言い伝えがある。なんでも「太古において、魚が好きな者は東に移動して日本人となり、肉の好きな者は西の草原へ行ってキルギス人となった」そうだ。実際に、キルギス人は東洋系の平たい顔が多い。親近感がわくせいか、キルギスでは日本語や日本文化に関心が高く、親日家も多いのだ。
国土の約75%が山岳地帯であり、キルギス人には、何世紀も家畜を育てながら生きてきた遊牧民の精神が流れている。
「中央アジアのスイス」と呼ばれる大自然の中で暮らす遊牧民……。
そんな牧歌的イメージのキルギスだが、今、世界中から非難を浴びている恐るべき奇習がある。
■この娘たちは、「誘拐婚」で結婚している……!
キルギスの全人口の約7割を占めるクルグズ人が暮らす村に伝わる伝統の1つに、「誘拐婚」という婚礼形態がある。キルギス語で「アラ・カチュー」と言い、奪い去るという意味だ。
「誘拐婚」の方法として一般的なのは、結婚したい男性が女性を車などで拉致、そのまま自分の家に連れて帰るというもの。ターゲットとなる女性は、知り合いの場合もあるが、町で見つけることもある。たいがいは仲間と共謀して複数人で犯行に及ぶそうだ。
突然、誘拐された女性は、必死に泣き叫び抵抗を続ける。すると、男性の親族がなだめたり脅したりしながら、女性の説得にあたる。その中には、かつて誘拐婚で結婚した年配の女性も混じっていることがあるそうだ。
説得には数日かかることもあり、最終的に白いショールを女性の頭の上にかぶせると結婚を承諾したとみなされる。誘拐婚をされた女性のおよそ約8割が受け入れてしまうという。
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