バチカンは「条約違反」=国連「子供の権利委」―児童性的虐待の対応批判
時事通信 2月5日(水)21時39分配信
【ジュネーブ時事】国連の「子供の権利委員会」は5日、バチカン(ローマ法王庁)に対する審査報告で、カトリック聖職者による世界的な児童性的虐待問題に深刻な懸念を表明した。「バチカンは犯罪の規模を認識していない」と対応の甘さを厳しく批判。犯罪に関わった聖職者の即時排除や、問題の全容調査と結果の公表を求めた。
サンドバーグ委員長はジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、バチカンは子供の人権保護を目的とした「児童の権利に関する条約」(加盟193カ国・地域)に違反していると明言した。
報告書は、性的虐待で問題となった聖職者が繰り返し教区を変えるなど、犯罪の「隠蔽(いんぺい)」が行われたケースがあったと指摘。多くの国で虐待に関わった聖職者がいまだに子供と接触していると強い懸念を示した。
また、児童性的虐待が聖職者の間では道徳的な罪とされ、「沈黙のおきて」が再発防止を妨げていると強調。聖職者が規範とする教会法を改め、児童性的虐待は「犯罪」と明記するよう求めた。
最終更新:2月6日(木)3時8分
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