［地方］「送りつけ商法」詐欺　組織犯罪処罰法を適用　主犯格の男ら再逮捕　埼玉県警など（2014.2.5 21:42）

　健康食品販売会社「健美食品」（東京都新宿区）が注文のない健康食品を高齢者に送り付け、代金を詐取したとされる事件で、埼玉、茨城、静岡、福井の４県警は５日、組織犯罪処罰法違反（組織的詐欺）の疑いで、主犯格とみられる男３人を再逮捕した。

　再逮捕されたのは、ＩＴ関連会社役員、伊藤勇一（４１）＝東京都大田区田園調布本町、別の同法違反で起訴▽会社員、渡辺忠（３０）＝川口市本町、同▽警備員、秋山竜一（５０）＝東京都立川市若葉町、同＝の３被告。県警生活環境２課によるといずれも容疑を認めている。

　再逮捕容疑は共謀の上、平成２５年２～４月の間、岡山市の７０代の女性ら日本各地の６９～８４歳の女性計２０人に「注文を受けていた商品ができた」などと嘘の連絡をし、代金引換でサプリメントを送って６１万１千円を詐取したなどとしている。

　県警によると、同社は老化を防ぐなどとうたい、１箱約２万５千～３万７千円のサプリメントを販売。計約３億４６００万円の売り上げがあったとみられ、被害は４２道府県で約１万人にのぼる可能性がある。県警は昨年、同社関係者１１人を詐欺容疑で逮捕していた。