日本車メーカーが変わった…中国市場の販売シェアが1位に
サーチナ 12月14日(土)14時16分配信
中国における日本車の販売が急回復している。中国汽車工業協会によれば、中国市場の11月の国別の販売台数は日本車が32万5400万台で1位、続いてドイツ車が26万4400台、米国車が21万4700台、韓国車が14万5000台となった。中国経済網が14日付で報じた。
11月のトヨタの販売台数は前年同月比41%増で8万9800台に達し、ホンダは約2倍で8万3000台、日産は96%増で13万1800台となった。乗用車市場での日本車の販売シェアは19.2%で国別で1位となった。
2012年9月に日本政府が尖閣諸島(中国名:釣魚島)を国有化して以来、中国市場における日本車の売り上げは低迷していたが、日本車は11月、乗用車の新車販売に占めるシェアで11カ月ぶりに首位を奪還した。
中国汽車工業協会は日本車の販売が急激に伸びていることについて、「日本車メーカーが実施している値引き販売やアフターサービスの充実が消費者の満足度を高めているため」と分析した。
一方、記事は「日本車が中国市場で逆襲を始めた本当の理由は、日本車メーカーが変わったことにある」とし、「技術や開発、販売など、能力には疑問の余地がなかった日本車メーカーは、保守的すぎることが足かせとなっていたが、トヨタが中国の合弁生産企業とハイブリッド車(HV)の共同開発を行うことを明らかにしたように日本車メーカーは変わり始めている」と指摘した。
トヨタはこれまで技術流出を防ぐことを目的にHVの基幹部品は日本から輸出してきたが、中国で生産することでコストダウンを図り、中国市場を攻略する方針に転換した。中国の業界関係者からは、「日中の政治的影響がこれ以上拡大しないようであれば、日本車がドイツ車を抑えて首位で在り続けるだろう」との声があがっている。(編集担当:村山健二)
最終更新:12月14日(土)14時16分
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