20日午前7時50分ごろ、北九州市若松区畠田2丁目付近で「バンバンという音がして外に出たら、男性が倒れていた」と110番通報があった。福岡県警によると、男性は胸と左腕などを撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。県警は銃を使った手口から、暴力団による犯行とみて殺人事件として調べている。

 県警によると、男性は畠田1丁目に住む北九州市漁協組合長の上野忠義さん(70)。上野さんは妻(71)と2人暮らし。妻の話では、上野さんは午前7時40分ごろ、家のゴミを出すために外に出たといい、県警は、自宅とゴミ集積場との間の路上で撃たれたとみている。付近では北の方向に走る不審な車が目撃されているといい、県警が捜している。

 県警組織犯罪対策課によると、上野さんは保護対象者ではなかった。

 上野さんは1997年9月に自宅が銃撃される被害に遭ったほか、2007年4月には近くの親族宅で車のフロントガラスから弾痕が見つかった。長男が経営する港湾土木会社も、これまでに銃撃や窓ガラスを割られるなどの被害を受けていた。

 現場は、北九州市役所の西約12キロ、JR筑豊線二島駅の北約2キロの住宅街。近くには小中学校や高校もある。

 県警組織犯罪対策課によると、福岡県内の発砲事件は、昨年7月8日に筑紫野市のマンションで指定暴力団工藤会の元幹部が射殺されて以来、1年5カ月ぶり。今年の発生は初めて。