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第二章
30話 嵐の夜に
 家に入ると知らない間にティリカちゃんがきていた。台所に立って、アンジェラとサティが料理をしてるのを手伝っている。

「マサルのほど、美味しいのは作れないけど……」

 アンジェラちゃんの手料理ってだけでも美味しいよ!実際美味しいし。

「いやいや。すごく美味しいよ。料理上手だね。教えてもらいたいくらいだよ」

「そうですよ。アンジェラ様、色々教えてくれたんですよ」

 さすが保母さん、教えるのはうまいみたいだ。でも料理をちゃんと習わせるのはいいかもしれないな。おれのって所詮我流だし、メニューが偏ってる。こっちの現地料理作れないもんな。

 サティの料理指導を頼んでみると、

「でもマサル、自分でも教えられるんじゃないの」

「おれの料理変わってるだろ?こっちの料理って全然知らないんだよね」

「そうね。そういうことなら夕食の時に教えに来ようか」

 アンジェラちゃんマジ天使。ぐうの音も出ないほど聖女!これからしばらくはアンジェラちゃんの手料理が食べられるな!



「もうあれよね。アンジェラより短い期間で教えたんだから、わたしの勝ちって言ってもいいんじゃないかしら」

 夕食のから揚げをぱくつきながら、エリザベスがそんなことを言い出した。泣きをいれて引き分けにしてもらったの、もう忘れちゃったのか。さすがにアンジェラも馬鹿らしくなったのか、はいはいそうねと聞いている。

「引き分けでいいだろ。2人のおかげで水と風はマスターできたし、感謝してるよ」

 地獄のようなシゴキもあったけど。次は土を覚えてみたいけど、また教えると言い出したら困るし。いや、いいんだろうか。今日くらい優しくやってくれるならいいかもしれないぞ。うん、ちょっと考えてみよう。ポイント使ってもいいし、どっちでもいいな。

「でもこの短期間に2系統も覚えるなんて、さすが私の弟子ね。なかなか優秀だわ」

「そうね。それに使っても使っても魔力切れしないのはうらやましいよ」

 魔力の指輪でMPは倍にブーストしてあるからね。

「いやいや、先生の教え方がよかったんだよ」

 当然よ!とエリザベス。ブレないね。



 夕食後はみんなでお風呂にはいる。昨日と同じ順番で入っていき、最後におれ。さすがに今日もサティは一緒にはいるとだだはこねないが、ちょっと残念ではあるな、とサティに洗ってもらったのを思い出す。でもどうせならアンジェラちゃんのあの豊満なお胸で……あ、興奮してきちゃった。処理、処理……

 お風呂上り、またお酒を少しだけ飲んで雑談タイム。お風呂上りのアンジェラとエリザベスを両脇にはべらせ、実に優雅である。もうこれはハーレムと言っていいのではないだろうか。あとはここにティリカちゃんを膝に座らせ、サティには後ろから抱きついてもらおうか。おお、完璧な布陣じゃないか!これぞハーレムだな!

 だが、所詮は妄想。2人はおれを挟んで口論中である。魔法の指導方針について見解の相違があるらしい。もうそんなことどうでもいいじゃないですか。仲良くしてください……



 アンジェラは連泊はさすがに厳しいのか帰っていった。ティリカちゃんとエリザベスは当然お泊りである。エリザベスは小部屋のほうで、サティとティリカちゃんはおれの部屋についてきた。うん、一緒に寝るんだね。いいよいいよ。ベッドも増設してみんなでゆったり寝れるしね。おれはサティの体温を心地よく感じながら眠りに落ちた。



 夜中に何かがごそごそしてるので目が覚めた。エリザベスがベッドにもぐりこもうとしている。

「なにしてんの?」

「い、一緒に寝てあげてもいいわよ」

 意味がわからん。ついにおれに惚れちゃったんだろうか。そう思ったその時、雷が鳴った。

「ひっ」と、布団をかぶるエリザベス。いつの間にか雨が降っていて、雷も断続的に鳴っている。そうか、雷が怖いのか。

「こ、怖くなんかないわよ。マサルやサティが怖がってないか見に来てあげたのよ」

 実に説得力のない言い訳である。

「でもエリザベス、自分でサンダー撃てるのに雷怖いの?」

「自分で撃つのと、撃たれるのは違うのよ……」

 なるほど、ごもっとも。

 雷が鳴るたびにびくっとして涙目になってるエリザベスを見て可哀相になってきた。それにいい加減眠い。もう寝たい。

「あー雷怖いなー怖い。誰か一緒に寝てくれないかなー」

「そ、そうね、一緒に寝てあげてもいいわ。ほら、怖かったら抱きついてもいいわよ」

 エリザベスがぷるぷるしながら抱きついてくる。うん、ドラゴン戦のときは鎧越しだったからわからなかったけど、小ぶりだけど胸はしっかりあるな。気持ちいい。

「いつも雷のときはどうしてんの?」

「ナーニアが……あの子も怖がりだから」

 やはりナーニアさんが面倒みてるんだな。いつもの強気な姿では想像もつかない、怯えてるエリザベスはとても可愛い。守ってやりたくなる。ナーニアさんが甘やかす気持ちもわかるな。そんなことを考えながら、エリザベスと抱き合いつつ、再びおれは眠りに落ちた。



 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■



 翌朝、雨は既にあがっていた。エリザベスはすでにベッドにはおらず、居間のソファーに黒ローブで座っていた。おはようというと、おはようとだけ返してぷいっと横を向く。昨日のことは触れないほうがいいみたいだな。



 朝食後にナーニアさんがやってきた。中に入ってもらい、お茶をだす。

「昨日は大丈夫だったのですか、エリー」

 雷でずいぶん心配したらしい。

「大丈夫よ。わたしだっていつまでも子供じゃないわ」

 全然大丈夫じゃなかっただろ……

「ほんとうですか?」

「ほんとよ!」

「昨日はサティたちと一緒に寝たものな」と、台所のサティとティリカちゃんを見ながらフォローをする。サティだけじゃなくておれも一緒だったけど。

「そ、そうよ。だから大丈夫だったのよ」

 ちょっと疑わしげだったが、それで納得したようだ。

「そうですか。それよりも。いい加減こっちに戻ってきませんか。いつまでもお邪魔していたらマサル殿にもご迷惑でしょう」

「あー、部屋は余ってますから平気ですよ」

「ですが……」

「家主がいいって言ってるんだからいいのよ。それに弟子の家は師匠の家同然なんだから」

 そこまでは言わないと思うけど。

「本当に、全然構わないんですよ。エリザベスには滞在中、魔法の指導をしてもらってまして、ずいぶん勉強させてもらってますから」

 サティのこともある。ティリカちゃんがいるうちはいいが、彼女は昼間はお仕事だし、サティと2人きりはあまりよろしくない。そのうち手をだすつもりはあるが、もうちょっとゆっくりとやっていきたいのだ。エリザベスにはぜひ、防波堤になってもらいたい。

「わたしのことより、ナーニア。自分のことはどうなのよ。オルバとの仲はちょっとは進んだの?」

 オルバって暁の戦斧のリーダーの人か。強くてイケメン。さぞかし女子にもてそうな人だ。

「オ、オルバ殿のことは……」

「そうやって、うじうじしてると誰かに取られちゃうわよ。人気あるんだから」

「で、でも……」

「あっちもきっとナーニアのこと好きよ。ちらちら目で追ってるし、モーションもかけてきてるじゃない。ナーニアが告白すれば一発よ!」

「そうでしょうか。でもわたしのようなものでは、オルバ殿と釣り合いが……」

 突如始まってしまったガールズトーク。こんなときどんな顔をしていいかわからないよ……

「ナーニアはかわいいし、どこに出したって恥ずかしくないわ。ほら、自信をお持ちなさい。とにかく!あと数日はここで世話になるから、なんとかしてきなさい。ナーニアもいつまでもわたしにべったりじゃいけないわよ」

 世話をされてる側なのに、なんという上から目線。だが、そこらで話はまとまったようだ。エリーをお願いしますというと、ナーニアさんは帰っていった。



「オルバもね。ナーニアがわたしにべったりだから、手を出しかねてるとこがあったのよ。いい機会だわ」

 美男美女でお似合いだし、上手くいくといいな。

「けっして、ここの食事が美味しいから帰りたくなくて言ってるんじゃないわよ?」

 台無しだよ!



 ナーニアさんが帰ったあとは、ティリカちゃんを送り届けるためにギルドに。

「いやー、連日悪いなあ。ティリカ迷惑かけてないか?」

 エリザベスとサティとティリカちゃんには少し遊んでいてもらい、副ギルド長に呼ばれて2人で話をする。

「いえいえ。もういっそうちで暮らしたらいいって思うくらいですよ。サティの家事の手伝いもやってくれてましてね。サティもティリカちゃんがいて嬉しそうです」

「うーん、それもちょっとなあ。なあ、なんでティリカがギルド内で暮らしてるんだと思う?」

 なんででしょう?

「危ないんだよ。色々と」

「危ない?」

「そう。おまえわかってなさそうだから、そろそろ事情を教えといたほうがいいと思ってな」

「事情ですか」

「この町って平和だよな。それは主にティリカのおかげでな。あの魔眼でもって犯罪とか汚職を根こそぎ摘発したんだよ。だから方々で恨みを買っている」

 異世界に飛ばされた当初、右も左もわからないマサルがふらふらしてても無事だったのはこの町が特別平和だったせいである。王都あたりは別として、他の町だと治安はもっと悪いし、騙されるか襲われるかして身包みはがされてた可能性もある。

 普通は真偽官がいてもそこまではしない。既得権益などもあり無茶をすると反発もすさまじいからだ。だがこの町は王の直轄地で実際の運営を冒険者ギルドと商業ギルドが共同で行っている。治安の悪さに業を煮やした両トップが治安回復のために真偽官に要請。それに乗っかった副ギルド長たちがかなり強引にやらかしたらしい。

「じゃあうちなんかで泊まったら危ないんじゃないですか!?」

「大丈夫だ。見えないとこに護衛を配置してある」

 全然わからんかった。

「おまえに見破られるような素人は使わんよ」

「じゃあもう、うちにも来ないほうがいいんですかね?」

「それもなあ。ティリカは普段滅多にわがままを言わないから、なるべく希望は通してやりたいし、どうしたもんかと。いっそマサルがここに住むか?部屋を用意してやるぞ」

「こんなとこじゃハーレム作れないじゃないですか」

 いくらティリカちゃんのためとは言え、夢は捨てられない。それにこの禿に見守られて生活するなんて嫌だ。

「違いない。まあ当分は護衛をつけるしティリカも多少なら戦えるから、おまえのほうも気をつけておいてくれ」

「わかりました」

 ティリカちゃんが戦闘?想像できないな。

 しかしティリカちゃんの事情、思ったよりも重いな。命を狙われてるとか。当分先にするつもりだったが、サティの訓練を早めるか。何かあったとき、戦えるようにしておいたほうがいい。



 外に出てエリザベスの魔法の特訓の見学をする。といっても魔力の関係上、一発で打ち止めだが。今日は雷が10本まで増えた。

「もうちょっとなら増やせるわね。でもとりあえずこれで完成でいいわ」

「じゃあ戻ろうか。おれはこのあともう一度ギルドに行って、軍曹どのに相談があるんだけど。エリザベスどうする?」

「相談って?」

「うん、サティもそろそろ戦う訓練を始めさせようと思ってね」

「へー。まあ獣人だし、いいかもね。それじゃあわたしは一度宿のほうに顔出すわ。ナーニアの様子を見てくる。昼までには帰るわ」



 門を通ったところでエリザベスと別れ、ギルドに向かう。歩きながらティリカちゃんの事情について、サティに簡単に話しておいた。サティはショックを受けたみたいだ。ティリカちゃんのことはサティのほうが詳しいはずだが、さすがに命を狙われてるとは言えなかったんだろう。

「それでさっきも聞いてたと思うが、戦えるようになって欲しかったんだ」

「わかりました。ティリカちゃんを守れるくらい強くなります」

 その意気だ。ついでにおれも守れるくらいになってくれると、とても嬉しいのだが。



 軍曹どのは他の冒険者に稽古をつけているところだった。訓練場は冒険者に開放されており、指導も無料で受けられる。初心者講習会が無料だったように、ギルドは育成に力をいれている。多少コストがかかっても、稼げる冒険者になってくれればギルドの儲けも莫大になる。強くなったあと、国家や色々な組織に引き抜かれることが多々あるが、そういうときは移籍金が支払われることになる。損はないのだ。

 軍曹どのに一言挨拶だけし、弓の的があるところへと行く。

「サティには弓と剣を覚えてもらおうと思っている」と弓を一本渡す。

「ではまず見本を見せるから、その通りにやってみるように」

「はい」

 弓術Lv1ではあるが、的の周辺に矢を集めることくらいはできる。キリキリと弓を絞り、矢を放つ。距離を近くしたおかげか、なんとか的には当たった。

「ではやってみろ」

 サティは、んー、と必死に弓を引き、放つ。「あっ」と声を出して、こっちを涙目で見た。顔に当たっちゃったのか。矢はもちろんまともに飛んでない。

「ああ、ほらほら。【ヒール】これで大丈夫だ」

「ありがとうございます」

「じゃあもう一度やってみよう」

 今度はサティの後ろについて、手を添えて一緒に弓を引いてやる。うん、ちょっとエロい体勢だな。誰もいないところだったら、そのまま抱きついて頭の匂いをくんかくんかしたくなってたところだ。危ない危ない。

 的は大きく外れたものの今度はきちんと飛んだ。何度かやっているうちに、とりあえず飛ばすことはできるようになった。

 おれも自分の弓を出しサティを見ながら練習をしていると、軍曹どのがやってきた。

「サティ。この方はここの教官をしておられる、ヴォークト軍曹どのだ。ご挨拶をしろ」

「サティです。マサル様の奴隷をしてます」と、ぺこりと頭をさげる。

「それでですね……」と事情を話す。軍曹どのはギルドの幹部だから、もちろんティリカちゃんを知っている。最近サティと仲がよくなって、いざという時のために戦闘を教えたいと説明した。おれでは弓はへたくそだし、剣は奴隷では主人に向けられないから稽古はつけづらい。

「弓はいま見せてもらったし、次は剣を見せてもらおうか」と、サティに木剣を渡す。

「さあ、握りはこうで。そう。こう構える。ではかかってくるがいい」

 サティが不安そうにこっちを見る。

「軍曹どのはおれの何倍も強い。倒す気で戦え。戦わないとティリカちゃんを守れないぞ」

 それで覚悟を決めたようだ。軍曹どのに打ちかかっていく。動きはむちゃくちゃだったが、案外動きは素早い。かわされてもはじかれても、必死につっかかっていく。肩で息をしだしてようやく軍曹どのがとめた。

「獣人だけあって、身体能力は高いな。これならすぐにものになるだろう。サムソン!こっちに来てくれ」

 サムソンというのは教官の一人で引退した冒険者だ。つるっぱげで筋肉がムキムキ。いまでも十分冒険者でやっていけそうだが、家庭ができたのでこうやって教官をしている。

「今のを見ていたな?この子に弓と剣を教えてやってくれ」

「はっ。ヴォークト殿。サティと言ったな。ついてこい。稽古をつけてやろう」

「サティ、がんばってこいよ。サムソンさん、よろしくお願いします」



「ではマサル。貴様にも久々に稽古をつけてやろう」

 軍曹どのは強い。流れるように華麗な剣術で、まだまだ本気を出している様子ではないのに、いまだに一本も取れない。それに回復魔法を使えるのをいいことに、容赦なく攻撃を当ててくる。

 剣術レベル4で一流の腕を持ってるはずなのに何故ここまで差があるのか。軍曹どのがお強いのはもちろん、剣術レベル4の性能を使いこなせていないのだろう。いわば格闘ゲームの初心者のようなものと言えばわかるだろうか。キャラのスペック上は同一でも熟練者とは天と地ほどの実力差がでる。雑魚を蹴散らすくらいなら力技で十分なのではあるが。

 時々、自分でもおっ!?というようないい動きができるときがある。だが再現できないし、何故そのような動きができたのかもよく理解できない。格闘ゲームでレバーをがちゃがちゃやっていた初心者が、たまたまコンボを出してしまったような感じだろうか。経験や体を動かす技術が圧倒的に足りないのだ。レベルアップでステータスがあがって、力もスピードもあがっているのだが、それに振り回されている感もある。運動などろくにしたことのない元ニートだ。慣れるには地道に修練を重ねるしかないだろう。最初に剣を握ってからまだ1ヶ月もたっていないことだし。

 魔法のほうは少し感じが違う。銃に弾をこめて撃つと言えば近いだろうか。的さえしっかり狙えば、あとは引金を引くだけ。弾数に制限があったり、撃つのに時間がかかったりはするが、使いこなすのは難しくなかった。



 お昼であがるまでに、おれはぼこぼこにされ3度地面に伏した。剣術を5にあげて身体能力アップ系のスキルを取ったとしても、軍曹どのには全くかなう気がしない。それにそうやって勝ってもたぶん嬉しくないだろう。当分は近接戦闘系の強化はしないでおこうと決めた。

 サティのほうもたくさんかすり傷をつけており、ふらふらしていた。自分とサティに浄化とヒールをかけ、ティリカちゃんのところに寄ってから家路についた。

「訓練はどうだった?」

 サティと手をつないで歩きながら話す。

「はい。怖くて痛かったです」

「そうだな」

「でも強くなりたいです」

「うん」

 うん。強くなりたいな。

 軍曹どのに認められるくらいに。

 サティを守れるくらいに。








エロゲー的展開にこれなんてエロゲ?とマサルは思う
作者もそう思う

次回、明日公開予定
31話 それなんてエロゲ?

誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。
ご意見ご感想なども大歓迎です。



軍曹どのの剣術のイメージはハガレンのキングブラッドレイ。ちょーつよいです

格げーというと数日くらいでうまくなりそうなイメージですが、
実際の体を動かすとなると上達にとんでもなく時間がかかるでしょうね

悟空の体を乗っ取ったギニュー隊長なイメージかな
あれを元の孫空レベルまで戦闘力を引き上げるのは
下手したら年単位の修行がいるんじゃないでしょうか

なかなか話が進まない
日常パートを乗り切ればイベント発生して話が動く予定です
もうちょっとお付き合いを……
誤字訂正
一言感想などもこちらでどうぞ



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