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【サッカー】

五つ星ザックホテル建設中 W杯キャンプ地イトゥに決定

2013年12月20日 紙面から

日本代表のベースキャンプ地となる「スパ・スポーツ・リゾート」。ピッチ近くには、日本代表の要望を取り入れた宿泊施設を新たに建設している(JFA提供)

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 日本サッカー協会は19日、来年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日本代表が拠点とするキャンプ地を中部のイトゥに決めたと発表した。第1希望として国際サッカー連盟(FIFA)に申請し、16日に仮契約を締結した。サンパウロの北西約100キロに位置するイトゥ市の高級宿泊施設「スパ・スポーツ・リゾート」には、日本協会の要望で監督、選手、スタッフらが寝泊まりする3階建ての宿泊施設をピッチ脇に新たに建設中。快適さを追求した肝いりの“ザックホテル”から、日本代表が出陣する。

 今年6月のコンフェデ杯後、ザック監督は最適なベースキャンプ地を探し求めてブラジル国内を行脚した。しかし「どこも帯に短し、たすきに長し…」とは同行した原委員長の説明。ロシア代表のカペッロ監督と遭遇すると、指揮官はこんな言葉を漏らしたという。「広大なリゾート施設で、練習もできて緑が多くてリラックスもできる。時には家族も遊びに来られる。ブラジルにはそんなところはないのかな」

 ないのなら、作ってしまおう−。イトゥはカンピーナス空港から約43キロ、車で約30分の距離にありアクセスは抜群。日本やイタリア移民が多く、人口約15万人の閑静な街にはキリンやトヨタの関連企業もある。「日本の食材が手に入ることも確認済み」と原委員長。加えて、屈指の保養施設「スパ・スポーツ・リゾート」は東京ドーム約3個分の敷地に天然芝ピッチ2面、ジム、プール、ジェットバスを完備。コリンチャンスやパルメイラス、ブラジルの年代別代表が合宿したこともあり、「トレーニング施設としてはパーフェクトに近い」(原委員長)という一級品だ。

 既存の宿泊施設は20数部屋しかないが、同リゾートが新たに宿泊棟を増設するプランを温めていたため、ゴーサイン。協会サイドは宿泊棟を建設する場所や全部屋にバスタブを設置することなどを要望。ベッドのタイプなど細かなオーダーも出し、施設側はすでに宿泊棟の建設に着手している。3階建ての新宿泊棟が完成すれば選手、監督、スタッフだけでなく、「広報や運営も含めて、そこでやりくりできる」(原委員長)というメリットも生まれる。

 1次リーグ初戦の1週間前、6月7日前後にイトゥ入りして直前調整に入る予定。五つ星の“ザックホテル”が、ニッポンの貴重な前線基地となる。 (松岡祐司)

 

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