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【大リーグ】

楽天マギー、マーリンズと1年契約 2年ぶりメジャーで今度は世界一だ!

2013年12月20日 紙面から

 マー君、お先に失礼!! 日本の東北楽天イーグルスで今季プレーしたケーシー・マギー三塁手(31)がマーリンズと年俸110万ドル(約1億1000万円)プラス出来高払い(最大4000万円)で契約。ヤンキースなど在籍時の2012年以来2年ぶりにメジャー復帰を果たした。18日(日本時間19日)、米複数メディアが報じた。日本球界経由の“逆輸入”選手が成功した例は、ジャイアンツのライアン・ボーグルソン投手(36)をはじめ枚挙にいとまがないが、マギーも続くか。その背中を遠い日本から楽天ファンも見守っている。

 マ軍との契約後もなお、マギーには“迷い”があった。米紙サンタクルーズセンチネル(電子版)によると、「つらい選択。日本でよくしてもらったから、寂しい気持ちもある。でも楽天入りしたときからこれが最良のシナリオだったんだ」と言葉を詰まらせた。

 楽天では今季、出場全144試合で打率2割9分2厘、28本塁打、93打点。球団初の日本一に立ち会うなど、いい思い出ばかりが残る。「日本で自信がついた」ことがメジャー再挑戦への原動力にもなっただけに、後ろ髪引かれる思いも当然だった。だが過去を振り返ってばかりもいられない。気持ちを切り替え、新天地に思いをはせた。

 マ軍は今季、全30球団中ワースト2位の62勝100敗、地区最下位に沈んだ。だが、マギーは「投手陣は若くて生きがいい。強くなる可能性を秘めている」と潜在能力の高さを指摘。「あとは俺らが打つだけ。そうすればかなりいいチームになるよ」と楽天同様、発展途上にあるチーム再興への献身を誓った。

 マ軍は今季、サードを固定できなかった。主に38歳のポランコ、31歳のルーカスが守ったが、両者とも打率は2割5分前後、本塁打は2人合わせて3本、打点は同38(数字は全て三塁で出場時)。投手有利のマーリンズボールパークが本拠地とはいえ、攻撃面での貢献度は低かった。

 マギーには救世主としての期待がかかる。ブルワーズでメジャーに定着した2009年から12年までの4年通算で打率2割5分8厘、61本塁打、278打点。単純計算で1年当たり15発、70打点が見込める。楽天での今季成績を考えると、さらなる上積みも期待できる。

 過去にも日本球界経由、大リーグ再挑戦でブレークした例はボーグルソンの他にも、セシル・フィルダー(タイガース)ら数多い。マギーが弱小マ軍を“大リーグの楽天”に変える。

 

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