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【プロ野球】

鉄平、ナニワでひと花 後藤とトレード発表

2013年12月20日 紙面から

オリックスへのトレードが決まり、記者会見する鉄平外野手=19日、仙台市の楽天球団事務所

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 楽天の鉄平外野手(30)=本名・土谷鉄平=とオリックスの後藤光尊内野手(35)の交換トレードが19日、両球団から正式発表された。両選手とも今季は出場機会が激減、それぞれ新天地で復活を期すことになった。鉄平は仙台市内で記者会見し「うまくはまればキャリアハイ(自己最高成績)も」と新天地への意気込みを語った。

 元ドラ戦士が再び大きな転機を迎えた。オリックスへのトレード移籍が発表された鉄平は「浮き沈みは激しかったけど、僕の野球人生そのものと言ってもいいぐらい、濃い8年間を過ごせた」と楽天時代を振り返った。

 移籍の知らせは冷静に受け止めた。2009年に首位打者を獲得した好打者も、ここ3年は打撃不振。今季は出場機会も減り、54試合出場で打率2割4分に終わっていた。「今の自分ならこうなることは十分に考えられた。心の準備はしていたので驚きもなかった」

 大分・津久見高からドラフト5位で01年に中日に入団し、5年間鳴かず飛ばず。06年に参入2年目の楽天に移籍し、一気に花開いた。シュアな打撃でレギュラーをつかみ、草創期のチームを支えた。ファンから愛され、打席に立つたび、球場に大きな「鉄平」コールがこだました。

 一番の思い出には球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた一撃を挙げた。09年10月3日の西武戦(Kスタ宮城)で初回に帆足(現ソフトバンク)から放った先制3ラン。「CS進出という目標を初めてクリアした試合で、それに貢献できたという実感もあった」

 27日で31歳。まだ老け込む年ではない。「オリックスは総合力のあるチーム。体はまだまだ動くので、環境が変わって、うまくはまればキャリアハイの可能性も十分あると思う」と意欲を見せた。新天地でもう一花、咲かせてみせる。 (小林孝一郎)

 

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