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【芸能・社会】

獅童 涙こらえ母の通夜 「小川陽子の息子で幸せ」

2013年12月20日 紙面から

通夜に出席し報道陣の質問に答える中村獅童=東京・南青山の梅窓院で(岩本旭人撮影)

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 歌舞伎俳優、中村獅童(41)の母で17日に心不全のため73歳で亡くなった小川陽子さんの通夜が19日、東京・南青山の梅窓院でしめやかに営まれ、松本幸四郎(71)、中村吉右衛門(69)ら約800人が参列。元妻の女優竹内結子(33)からも供花が届いた。喪主の獅童は涙をこらえながら「僕は陽子の息子で良かった。本当に僕を産んでくれてありがとう」と声を振り絞った。

 陽子さんの遺体は18日に病院から東京都内の自宅に戻り、もともと獅童の家と縁のある梅窓院に安置された。祭壇中央には着物姿でほほ笑む陽子さんの遺影。戒名は「華香院陽和大姉(かこういんようわだいし)」。花が好きだった陽子さんにちなみ、祭壇もカーネーションなど約1万5000本の花で覆われた。

 獅童は、この日も午後4時半から9時まで上演された東京・銀座の歌舞伎座「十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 夜の部」に通常通り出演。斧定九郎と小林平八郎の二役を演じた。

 終演後は午後10時から喪主として通夜に出席し、終了後に報道陣に取材対応。陽子さんとは亡くなる前日にも一緒に食事をしたそうで「すごく元気だった。(風呂場で発見した時も)眠ってるみたいだった。こんなに寂しくなると思わなかった」と心境を告白。歌舞伎座の楽屋では「僕が独りぼっちになったと思って、同世代も先輩方も一人ひとり手を握ってくれた。本当に幸せです」と感謝した。

 陽子さんへの感謝は「芝居で返していくしかない」とキッパリ。交際中の女性との結婚についても「考えていた矢先だった」と言い「おめでたい報告ができるよう頑張る」と前を見据えた。

 葬儀・告別式は20日午前9時30分から11時まで同所で行われる。

◆「芝居で返すしかない」獅童が母を語る

 中村獅童は報道陣の囲み取材に対し、次のように話した。

 「突然だったんで。うちのおふくろは愛されてると思った。(自分が発見して)眠ってるみたい。揺らしたら起きると思ったけど起きてくれなかった。前の日も食事していて本当に元気だった。今回、母が亡くなって、自分は独りぼっちだと思ったけど、同世代や先輩の役者たちが手を握ってくれた。小川陽子の息子で幸せ。役者・中村獅童をつくってくれた。本当におもしろい人。食べ物屋に行って、注文して出てくるのが遅いと、自分で厨房(ちゅうぼう)に入って行って作っちゃうような人だから。悪い息子でさみしい思いをさせた。芝居で返して行くしかない。ありがとうという感じ。結婚? まあそういう気持ちもあります。家を支えてくれる人がいないと難しい。そういうことを考えていた矢先。おめでたい話をみなさんにできるようにがんばりたい」

 ◆主な参列者 中村吉右衛門、中村橋之助、松本幸四郎、市川染五郎、市川海老蔵・麻央夫人、中村勘九郎、中村七之助、前田愛、尾上松也、周防正行、草刈民代、渡辺えり、荒川良々、篠山紀信、中村嘉葎雄、綾野剛 (順不同、敬称略)

 

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