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経済
【経済裏読み】ウォン安修正でメッキ剥がれた韓国「現代自動車」 泣き面にハチ〝燃費偽装〟の醜態
輸入車が韓国車を上回る「逆転現象」
圧倒的なシェアを誇る自国の韓国でも異変が生じている。今年の韓国カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)に、トヨタの人気セダン「カムリ」が輸入車として初めて選ばれたほか、独BMWの高級セダンなどが現代自動車の同車種よりも売れるなど、クラス・価格帯によっては輸入車が韓国車の販売台数を上回る「逆転現象」が起きつつあるのだ。
韓国の聯合ニュースによると、現代自動車が4月25日に発表した2013年1~3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比10.7%減の1兆8685億ウォン(約1667億円)、最終利益が14.9%減の2兆878億ウォンと2けた減益に落ち込んだ。
「米国など海外販売の減少と、韓国での状況は分けて考える必要がある」
ある関係者は前置きした上で、現代自動車の失速をこう解説する。「海外では新車投入が一巡したことなどが販売鈍化の理由とされるが、何といっても最大の要因はウォン高だろう」
国をあげてのウォン安誘導?
韓国政府は公式に認めていないものの、家電や自動車など輸出産業を後押しするため、同国が為替介入を続け、ウォン相場に安値に誘導してきた。サムスン電子も、LG電子も、そして現代自動車もウォン安を武器に、世界中で他国のライバル企業よりも“安値”の家電、自動車を売りまくってシェアを高めてきた。
しかし、昨夏以降、ウォン安が修正され、相場が高騰すると、価格競争力は低下。1~3月はウォン高・ドル安が一服したが、対円については高止まりしており、“為替マジック”の効力がなくなるとともに、現代自動車の販売台数はじわじわと減りつつある。
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