大東社長は「餃子の王将」急成長の立役者

　全国チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの大東隆行社長（７２）が１９日午前７時ごろ、京都市山科区の本社前で、うつぶせで倒れているのが見つかった。拳銃で撃たれており、病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。京都府警は周囲にトラブルがなかったかどうかも含めて捜査しており、容疑者逮捕に全力を挙げている。

　王将フードサービスは１９６７年創業で、全国に展開する中華料理チェーン。大東社長は大阪府出身で、６９年に王将（現王将フードサービス）に入社。創業者の故・加藤朝雄氏は義兄に当たる。２０００年４月に社長に就任し「餃子の王将」をデフレ下で急成長させた立役者だった。

　一方でトラブルも起きていた。金沢市の餃子の王将金沢片町店では１２年１２月、客がカウンター席に裸で座って写真を撮影するなどした。画像はネット上で公開され、金沢区検は、威力業務妨害と公然わいせつ容疑で逮捕、書類送検された客９人を軽犯罪法違反罪で略式起訴。金沢簡裁は科料５０００～９０００円の略式命令を出した。９人らは「店の許可を得ていた」と容疑を否認していた。

　また、従業員から長時間労働でうつ病になったと訴えられたほか、今年に入り、写真週刊誌が創業者の孫で３代目に当たる４０代男性が０８年、息子とともに失踪したとする記事を掲載されたことも。「大東社長と創業者一族の関係は必ずしも良好ではなかった」と話す関係者もいる。同社の鈴木和久専務は１９日夕、大阪市内で「トラブルは思い当たらない」と説明。社長後任に、常務の渡辺直人氏（５８）が就任する人事を発表した。

（2013年12月20日06時03分  スポーツ報知）

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