世界の健太朗！Ｄバックス守護神が絶賛「メジャーにはいつ来るんだ」

自主トレ期間中に生活する一軒家の前で記念撮影する菅野（右）と西村

ともに自主トレを行う（左から）成瀬、田原誠、西村、菅野、高木京

　【フェニックス（米アリゾナ州）１７日】巨人の菅野智之投手（２４）、西村健太朗投手（２８）ら５選手が、アリゾナで一軒家を借りて共同生活を送り、合同自主トレを行っている。

　信じられなかった。西村は全米有数の施設「フィッシャー　スポーツ」でトレーニング中、メジャー通算１８９セーブ右腕のＪ・Ｊ・プッツ（Ｄバックス）に声をかけられた。「４０セーブ以上記録したんだって？　体が大きいね。メジャーにはいつ来るんだい？」。思わぬ形で初接触が実現しただけでなく、体つきを絶賛された。驚いた表情でうなずくしかなかった。

　アリゾナ入り後、何度か同じジムで練習を行っていた。同じ守護神で実績十分と知っていたが、「自分のことなんて知らないだろうなって思っていた」と話しかけることはなかった。だが今季、球団記録の４２セーブをマークした「ＮＩＳＨＩＭＵＲＡ」の名前は、海を渡って大物メジャーリーガーの耳に届いていた。「まさか知ってくれているとは思わなかった。うれしかったです」と感激した。

　この日はお墨付きをもらった体重９０キロのメジャー級の肉体をさらに鍛えるため、握力や背筋のトレーニングを追い込んだ。筋トレに集中していたため、気づいた時にはプッツは帰宅していた。フォークを投げるようになって成績が向上したと伝え聞き、「自分も同じ。今度、握りを聞けたら聞きたいです」と声を弾ませた。

　来季は「カウントを取る（落差の小さい）フォークを投げられるように練習していきたいです」という。帰宅後は、動画サイトでさっそくプッツの投球をチェックしていた。