猪瀬知事　徳田氏から東電病院取得の意向伝えられていた

東京都議会総務委で、答弁のため手を挙げる猪瀬直樹知事です） Photo By 共同

　猪瀬氏が昨年６月の東京電力の株主総会で売却を迫り、同１０月に売却が決まった東京電力病院（東京都新宿区）について、猪瀬氏が同１１月に徳田虎雄前徳洲会理事長（７５）と面会した際に、徳田氏から取得する意向を伝えられていたことが１８日、分かった。

　猪瀬氏は「東電病院売却と（５０００万円は）一切関係ない」と主張。１０日の総務委員会では「徳洲会が東電病院に興味を持っていたことは知らない」と答弁していたが、虚偽だった疑いが浮上した。

　関係者によると、面会の場で徳田前理事長は、グループが東電病院の取得に関心を持っているとの趣旨を伝えたという。徳洲会は都心での病院開設を目指していた。徳洲会は今年８月入札に参加したが、９月に東京地検特捜部の強制捜査を受けた後に辞退した。徳洲会グループの広報担当者は「そのような事実は一切ない」とコメントした。