サブカテゴリー

PR:

猪瀬都知事が辞任 石原氏「無理だ 潔く辞めるべき」

4日目の集中審議 答弁する猪瀬知事
東京都議会の総務委員会で、答弁する猪瀬直樹知事
Photo By 共同 

 東京都の猪瀬直樹知事は18日、徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題の責任を取り、辞職する考えを固めた。19日に記者会見して発表する。この日、前都知事で後見人役の石原慎太郎・日本維新の会共同代表と都内で会談、辞職表明を求められた。昨年12月18日の初登庁から、ちょうど1年。都知事は2代続いて任期途中で辞任することになる。

 猪瀬氏は18日午後の公務をキャンセルし、石原氏と会談。進退問題について協議した。関係者によると、知事を続けることについて、石原氏は「無理だ。潔く辞めるべきだ」と、速やかに辞職表明するよう求めた。

 9月8日(日本時間)に2020年夏季五輪の東京開催が決定。招致成功の立役者となった猪瀬氏の運命は、わずか3カ月で真っ逆さま。就任わずか1年で知事職を追われることになった。

 石原氏は昨年12月の都知事選で、副知事だった猪瀬氏を後継指名している立場で、後ろ盾でもあった。だが、18日は猪瀬氏に先立ち、官邸で安倍晋三首相と会談、「猪瀬氏は困っているだろう」と述べていたという。

 猪瀬氏は16、17両日に開催された都議会総務委員会の集中審議で発言を二転三転させ、審議が打ち切られる事態に。一連のあいまいな答弁には批判が集中。一方で、来年2月に設立期限が来る東京五輪大会組織委員会の準備が止まるなど、都政も停滞していた。

 このため、この日は自民党の高村正彦副総裁はじめ、中央政界からも早期辞職を求める声が相次いだ。

 高村副総裁は五輪開催を踏まえ「決断が遅れると、五輪準備にも支障が出る。そうなれば都知事として五輪招致に成功した功績が台無しになる」と踏み込んで指摘した。

 ともに東京五輪招致のプレゼンに立った安倍首相も、党東京都連の萩生田光一総裁特別補佐と官邸で会い、今後の動向について「よく情報収集してほしい」と指示し、五輪開催に支障が出ないよう対応していくべきだとの認識で一致した。

 自民党は都議会第1党でもあり、猪瀬氏はこの時点で、ほぼ四面楚歌(そか)の崖っ縁状態に陥っていた。

 都議会の議会運営委員会はこの日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置を決め、猪瀬氏への追及を強める構えを見せていたが、開催を待たずに知事生命は断たれた。

[ 2013年12月19日 05:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ