――スケートの楽しさをまた発見した。
「春先に2回転ジャンプから始めて、3回転を跳べるようになった時の喜びは大きかった。全日本までに3回転―3回転を入れるという目標はあったけど、本当に入れられるかと言われれば、(11月の)東日本選手権の時点では無理かなと思っていた。ここまで戻せるとは予想していなかった。簡単ではないけど、毎日いろいろな意味でスケート、プライベートとも充実していたので、今は自分が選んだ道はすごくよかったと思う」
■練習から帰って見る娘の笑顔が励みに
――復帰してから一番の支えになったものは。
「やっぱり娘ですかね。練習中に何回も何回も諦めよう、ギブアップしたいと思った時がすごくあった。でも、リンクから帰ると、彼女がまだしゃべれないので表情とかしか見られないけど、笑っていてくれたりすると、やっぱり自分の出した選択を諦めるのではなくて、結果がどうであれ、やることに意味があると思った」
「諦めないことはすごく大切なことだと伝えたい。自分が歩んできた道というのを、彼女が大きくなった時に、自信を持ってスケートの素晴らしさを伝えられると思う。あとは出産という答えを出して、それでもスケートをやりたいという挑戦を、理解して支えてくれるトレーナーの方とか、もちろんコーチたち、あとは応援してくれている方たちへの感謝の気持ちが支えになっている」
■「スケートだけ」は嫌、育児も自分で
――スケートと育児を両立している。
「リンクの上にいるときと春先のトレーニングを除けば、自分が全部やっている。午前の練習中は母が見てくれていて、帰ったら自分でミルクを作ったり、離乳食をあげたりとかしている。午後に練習がある時は、また母に預けて、帰ったら自分でやって」
「春や夏は夜泣きもするし、夏は2、3時間おきに毎日起きて一番大変だった。娘を預けた方が体は楽だったろうし、自分の疲れがとれるのは早いと思うけど、そういうのは自分が許せなくて。自分の娘だし、なるべくそばにいたかったし、『スケートだけ』と言われるのがすごく悔しかったというか、絶対に嫌だった」
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