日本百貨店協会(東京・中央)が19日発表した11月の全国百貨店売上高は5654億円で、既存店ベースでは前年同月比2.4%増と2カ月ぶりに伸びた。冬の賞与増額への期待から消費意欲が上向き、消費増税前の駆け込み需要もあって主力の衣料品が好調だった。ブランド商品など高額品も前年を上回り、海外からの観光客向けの販売も伸びた。
衣料品は1.0%増、このうち主力の婦人服・洋品は1.3%増、紳士服・洋品は1.8%増だった。11月は中旬以降の気温低下でコートやジャケットが売れた。高額品も好調で、海外高級ブランド品を含む身の回り品は5.9%増、高級時計を含む美術・宝飾・貴金属は21.0%増と大きく伸びた。
日本百貨店協会の井出陽一郎専務理事は「中間所得層で高額品の購入が広がっている」と指摘した。時計は50万~100万円、美術品は100万円前後の絵画が売れ始め、富裕層以外へ客層が広がっているという。外国人観光客向けの免税売上高の伸びは2倍を超えた。
半面、食料品は伸び率が0.2%にとどまったほか、食堂・喫茶は2.8%減と振るわなかった。2012年は大阪の百貨店が化粧品や飲食店に注力する大型改装を実施し売り上げを伸ばしたため、13年は反動が出た。食材虚偽表示問題による客数減の影響は見られず、正月用のおせち販売は「12年の水準を維持している」(井出氏)という。
東京地区の11月の百貨店売上高は1454億円、既存店ベースでは3.9%増と4カ月連続で前年を上回った。入店客数は12年並みだったが、1人当たりの購買件数や客単価が上昇した。マフラーや手袋など防寒商品の販売が好調だったほか、宝飾品、高級時計も売れ続けている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
百貨店、井出陽一郎、売上高、日本百貨店協会
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